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五輪連覇がかかる体操男子団体。
選考基準の複雑な変更で代表争いは? 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2019/11/24 19:00

五輪連覇がかかる体操男子団体。選考基準の複雑な変更で代表争いは?<Number Web> photograph by AFLO

10月にドイツで開かれた世界体操で、男子団体の補欠にまわった野々村笙吾。スーパーファイナルではDスコアでの減点に泣いた。

減点の影響で順位が入れ替わった。

 その影響で順位も入れ替わった。

 優勝した橋本大輝と2位の萱和磨がワールドカップ出場を決めたが、萱の合計得点は85.665点。

 4位の野々村笙吾は85.199点だったが、これは0.5点を減点されてのもの。減点がなければ野々村が2位になっていたことになる。

 そうした実例もあるし、選手は、Dスコアを上げるための努力を一層積むことをあらためて促される基準でもある。

 代表候補に目を向けると、世界選手権には出場できなかった内村航平は来年3月、実戦不足解消をも狙いとしつつ自らの冠大会を創設、来るべき日へ備える。

 同じく世界選手権出場を逃した白井健三も代表選考の対象となる大会を見据えて取り組んでいる。

 先に選出される代表2名との得点の組み合わせによって、求められる得点が変化する残り2名の代表争い。複雑な選考基準のもと、日本を背負う4枠をめぐる激しい争いが来年5月まで続いていく。

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