- #1
- #2
濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「ぶっちゃけて言えば…」安納サオリが業界最大手スターダムと“専属契約”決断の真相…人気女子レスラーが明かした“憧れ”《特別グラビア》
posted2024/04/26 11:03
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Takuya Sugiyama
安納サオリが3月にスターダムと“専属契約”を結んだ。そのことが専門誌の表紙にもなり大きな話題を呼んでいる。
2015年、アクトレスガールズからデビュー。女優志望だったが「四方から見てもらえる」プロレスの虜になった。2020年からはフリーとして活動。アイスリボンではシングル王者となった。
2023年4月、KAIRIに誘われ新人時代以来のスターダム参戦。6人タッグ、タッグ、そして団体の2大王座の一つ“白いベルト”ワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンにもなった。
そしてこの春の“専属契約”。しかし専門誌の記事によると、これまで通り他団体にも出場していくという。では何がどう“専属”で、活動の形はどう変わるのか。本人にじっくり聞いてみることにした。《NumberWeb特撮インタビュー/全2回》
「これからはスターダムという家がある」
「大きな変化は……自分でも細かくは分からない(笑)。でも、それだけ自由度の高い契約をしてもらったということですよね。これまではフリーだから野良犬。でもこれからはスターダムという家がある。なおかつ庭も広いみたいな感じかな」
他団体にも出られるから、厳密には“専属”ではないのだろう。とはいえ他の選手たちと同じような“所属”とも違う。安納は以前からマネジメント事務所に所属しており、そこから発生する仕事もあった。
今後は活動の“入口”がスターダムと事務所の2つに。試合オファー、試合以外の仕事など情報を共有し、協力していく形になるという。
「違いといえば、これからはポートレートだったりグッズをスターダムが作ることになりますね。それは他の所属選手と同じ。他団体での“売店(グッズ販売に伴うサイン会)”は4月まで。逆に、これまで出ていなかったスターダム主催のサイン会・撮影会イベントには参加します」
スターダムはずっと憧れの舞台だった
スターダムでは他団体と違いグッズ売場に選手が立たず、サイン会や撮影会は有料イベントとして行われている。安納に“会える”機会はそこに一本化されるわけだ。
「といっても試合では変わらず見れますから。引退するわけではないので」
他団体での“売店”を4月中まで続けるのは、スターダム・岡田太郎社長の「グッズの在庫もあるでしょうから」という心遣い。他団体参戦が可能な契約も、スターダムからの提案だった。「いろんな場所で活躍するのが安納サオリという選手の魅力ですから」というのが団体側からの評価だったそうだ。
「凄く愛のある契約だなと。私のことをよく見て、理解してくださっているんだなって」
レギュラー、準レギュラー格で出場してきたOZアカデミー、センダイガールズといった団体には、これからも参戦していく。ただ参戦時には「安納サオリ(スターダム)」という表記が正式なものに。彼女は「スターダムの選手」になったのだ。そこが本人にとって一番、大きなこと。スターダムは憧れ以外の何物でもなかった。