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凱旋試合で見せた圧巻の演技。
BMX中村輪夢が狙う“王者超え”。

posted2019/09/15 15:00

 
凱旋試合で見せた圧巻の演技。BMX中村輪夢が狙う“王者超え”。<Number Web> photograph by AFLO

Xゲームズの表彰台は同種目で日本人初、史上最年少。ジャパンカップ決勝もノーミスの演技で貫禄を見せた。

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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AFLO

 17歳のエースが世界の頂点を目指して右肩上がりで突き進んでいる。東京五輪の新種目である自転車BMXフリースタイル・パークでメダル獲得が期待される中村輪夢(ウイングアーク1st)が、8月18日に鵠沼海浜公園スケートパークで行なわれたジャパンカップを圧巻の演技で制した。

 8月上旬のXゲームズ(米ミネソタ州)で初出場ながら2位になり、本場の喝采を浴びてから2週間。凱旋試合という注目の中、空中で横2回転しながらハンドルを1回転させる「720バースピン」や、横1回転からのコンビネーション技である「360テールウィップトゥダウンサイドテールウィップ」など大技を決めて、日本のファンを沸かせた。

「Xゲームズで出した技を2本とも出せて良かった。日本では絶対に勝たなあかんというプレッシャーがあるので、勝ててホッとしている」と安堵の表情だ。

 3歳でBMXに乗り始めた中村は、中学生だった'17年春に、「Xゲームズで活躍したい」という夢を抱いてプロに転向した。すると3カ月後の'17年6月にフリースタイル・パークが東京五輪の追加種目に決定。その後は「五輪の金メダル」という新たな目標を掲げて力をつけ、今年4月のFISEワールドカップ広島で自己最高の2位になり、8月にはプロ転向時の夢だったXゲームズでも2位になった。ワールドカップランクは現在3位。「ミスも減ったし、ルーティーンが思い通りにできるようになった」と自信を深めている中村を横に、全日本フリースタイルBMX連盟の出口智嗣理事長は「Xゲームズの2位は五輪の2位と同じ価値です」と称賛の言葉を送る。

世界1位のマーティンを追いかけて。

 今後は全日本選手権(9月21、22日=岡山)やワールドカップを経て、アーバンサイクリング世界選手権(11月6~10日=中国・成都)に向かう。最大のライバルと目されるのはXゲームズを連覇しているローガン・マーティン(オーストラリア)だ。

「まだ1位とは差があると感じるけど、それは練習で縮められると思っている。課題は体力。1分間のランの最後にも難度の高い技を入れられるようにしたい」

 加速度的なスケールアップを見せる若武者から目が離せない。

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