甲子園の風BACK NUMBER

甲子園、高野連は悪者なのか。
米・高校野球事情を調べてみると……。 

text by

太田俊明

太田俊明Toshiaki Ota

PROFILE

photograph byHideki Sugiyama

posted2019/09/16 11:00

甲子園、高野連は悪者なのか。米・高校野球事情を調べてみると……。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

2019年の夏も甲子園は大きな注目を集めた。その中で投手の健康問題については今も議論が続いている。

球数よりも「球速重視」が原因?

 現在、米国では、投手の肩や肘に負担をかけるのは、投球数以上に、高校生の時から150キロを超える速球を投げようと無理をするところに原因があるのではないかと言われている。

 最高球速が150キロを超えなければメジャーからスカウトされる可能性が極めて低くなる。それ故、なんとか150キロを超える速球を投げようと無理を重ね、それが故障に繋がっていくのではないかと。

 日本でも、高校生の投手の能力を、最高球速と奪三振率で測る風潮はある。本来、投手の本分とは、いかに打者を打ち取り、失点を防ぎ、チームに勝利をもたらすかにあるはずだが、スピード競争に偏ってはいないだろうか。

 こうした傾向が、今後米国のように高卒投手の故障の原因に繋がっていく可能性があるように思う。松坂大輔、ダルビッシュ、大谷翔平。米国に渡ってトミー・ジョン手術を受けたのは、高い球速を誇るパワーピッチャーが多い。

 そうした様々な要因を幅広く考慮した上で、投手の故障を防ぎつつ、好投手を育てるにはどうしたらよいか。そのための甲子園改革に結論を出していくべきだろう。

コメントする・見る

関連コラム

BACK 1 2 3 4

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

佐々木朗希
ダルビッシュ有
松坂大輔

高校野球の前後のコラム

ページトップ