ファイターズ広報、記す。BACK NUMBER
日本ハム選手、札幌ドームの聖域。
ロッカールームはどうなっている?
text by
高山通史Michifumi Takayama
photograph byKyodo News
posted2019/08/06 11:30
8月4日のソフトバンク戦では4-3で勝利し3連戦3連敗を阻止。優勝戦線に踏みとどまった。
「Bロッカー」が使用される時は?
前述した「Bロッカー」へと話を戻す。ここが賑わうのは、特別な時である。「Aロッカー」に収まらない33人以上が一軍に同行しているケースではスタッフだけではなく、選手も使用することになる。
開幕一軍をかけて多数の選手がレギュラーなどを争い、または首脳陣が選手の見極めを行っているオープン戦などが、それに該当する。
今シーズン、この「Bロッカー」が活況を呈す可能性があるのはポストシーズン進出時である。40人枠に設定されている日本シリーズなどに備えた戦力たちが続々と一軍へと招集されれば「Bロッカー」の人口密度が増す。すなわち、一戦必勝の戦いを展開している時である。
今シーズンも100試合以上を消化し、終盤戦へと突入している。
開幕から変わらずに「Aロッカー」は、明るさに満ちている。
春季キャンプ中は一軍当落線上だった若手選手たちも台頭し、割り当てられたロッカーを定位置としつつある。業務のために入室して、ロッカーへと選手を訪ねていくことがあるが、迷うことが少なくなってきた。確固たる戦力として定着してきた証しであると、感じている。
有終の秋に向け、ゲストを待つ「Bロッカー」は、まだ閑散としている。
大勝負をともにする選手たちが、大挙して乗り込んで来ることを願っている。広報の業務用の諸室と「Bロッカー」は隣り合わせ。活気を増している「Aロッカー」に、まだ静かな「Bロッカー」。双方がシンクロする時を待ち、勝負の夏本番へと臨んでいる。