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甲子園でエースを中6日は可能か。
阪神「死のロード」も同時に解決!?
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byAsami Enomoto
posted2019/08/04 09:00
高校生の投球間隔を論じるスタート地点は、大人と同じ「中6日」でなければならない。
阪神の「死のロード」も解決。
今年のカレンダーなら8月最後の日曜が25日なので、逆算すると大会初日は7月17日水曜日になる。
現行の大会日程だと14日間の試合開催+準々決勝と準決勝の翌日の2日間の休養日=16日間だが、「中6日」方式だと少なくとも26日の休養日が必要なので、40日の長期開催となる計算だ。
こらこら、待たんかい。
今でも「死のロード」て呼ばれてるんやぞ。そんなに長い間、我らが阪神タイガースの「甲子園球場」を高校野球のために使わすわけにはいかんやろが――。
心配無用。
なぜなら、実際に試合が開催されるのは今とまったく同じ14日間であり、高校野球の長期開催で生まれる上記日程表の休養日A、B、C、D、Eに、プロ野球の公式戦3試合1シリーズ、もしくは6試合2シリーズを開催することができるからだ。
そう、高校野球の長期開催が実現すれば、阪神タイガースを「死のロード」から解放することができるのである。
休養日にプロの試合をすればOK。
高校野球とプロ野球の併催は、アメリカの高校野球の1試合110球を上限とする「中4日」でも実現可能で、「休養日」が4日あればプロ野球の3試合1シリーズが少なくとも3回は開催できる。
それに、この「中4日」方式なら全国選手権大会そのものも、7月23日火曜日に開幕すれば、今年と同じ8月21日水曜日には大会を終えることができるので「休養日」16日間を入れても大会期間は計30日で収まる。