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レアル&バルサの主力化が若すぎる!
久保建英と安部裕葵が挑む難関。
posted2019/07/22 07:00
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
AFLO/Daisuke Nakashima
日本サッカーも凄い時代になったものである。Bチームとはいえ、久保建英と安部裕葵という2人の日本人選手がラ・リーガの2大巨頭であるレアル・マドリーとバルセロナに所属しているのだから。
思えば『キャプテン翼』の翼くんがバルサに、『シュート!』のトシがマドリーに加入したのは21世紀に入ってから。当時は漫画が現実になる日はいつ来るだろうかと読んでいたが、まさか2010年代に実現するとは思ってもみなかった。
久保と安部の主戦場になると見られるBチームはセグンダB(3部リーグ)だが違うグループのため、早期の直接対決とはならなさそうだ。とはいえ在籍しているのだから、近い将来、クラシコで戦う可能性はゼロじゃない。もしそれが実現したら、日本サッカーに関わる人々にとって感無量だろう。
そんな漫画を超えるような現実を、若き2人には描いてほしいものである。
ビッグネームの加入が当たり前の環境。
と思いを馳せつつ、ふと考えたことがある。
両クラブでは下部組織での競い合いはもちろん、毎年のように世界的なビッグネームが加入してくるなど過酷な生存競争が繰り広げられている。その難関を潜り抜けた現主力メンバーの台頭した年齢は、だいたいどれくらいなのだろうか。
そこでリーガ、国王杯、CLを合わせて、初めて両クラブのトップチームで20試合以上出場したシーズンの成績、その開幕時の年齢をそれぞれ『Transfermarkt』を参考にチェック。それぞれ下部組織育ちの“生え抜き”だけでなく、他クラブから加入したビッグネームも調べてみた。