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レアル&バルサの主力化が若すぎる!
久保建英と安部裕葵が挑む難関。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAFLO/Daisuke Nakashima
posted2019/07/22 07:00
プレシーズンマッチで初陣を飾った久保建英と、バルサの日本遠征メンバーに入った安部裕葵。現在の主力の過去を振り返ると、そう若くはない。
メッシは18歳で25試合8得点。
続いて、安部が加入したバルサだ。
<現バルサの主なフィールドプレーヤーが頭角を現した年齢>
☆は下部組織を経験した選手
DF
☆ジェラール・ピケ:21歳(2008-09/43試合2得点)
☆ジョルディ・アルバ:23歳(2012-13/42試合5得点)
セメド:23歳(2017-18/35試合0得点)
ウムティティ:22歳(2016-17/42試合1得点) ラングレ:23歳(2018-19/44試合2得点)
MF
☆セルヒオ・ブスケッツ:20歳(2008-09/41試合3得点)
☆セルジ・ロベルト:21歳(2013-14/27試合0得点)
☆ラフィーニャ:21歳(2014-15/36試合2得点)
アルトゥール:22歳(2018-19/43試合0得点)
ラキティッチ:26歳(2014-15/51試合8得点)
コウチーニョ:25歳(2017-18/22試合10得点)※冬に加入
FW
☆メッシ:18歳(2005-06/25試合8得点)
デンベレ:20歳(2017-18/23試合4得点)
マルコム:21歳(2018-19/24試合4得点)
スアレス:27歳(2014-15/43試合25得点)
こう調べてみると、マドリーよりも定着する年齢が少し遅めに見える。移籍で獲得した選手もそこそこの年齢で、今夏加入したグリーズマンも28歳。若くしてバルサに加わった代表格となると、ネイマールの21歳か。
一方で、バルサ黄金期を支えたブスケッツやピケは20歳と21歳で主力に定着している。
それ以上に凄いのは、やっぱりメッシ。主力となったのは2005-06シーズン、18歳の時。その前のシーズンには17歳10カ月7日でリーガ初ゴールを決めている。それもジュリなどの代表クラスとポジションを争い、ロナウジーニョやエトオと3トップを組んでいたのだから、やはり神である。
マシア勢躍進の象徴だったシャビとイニエスタ。
ブスケッツと中盤を牛耳ったシャビ&イニエスタ、アタッカーとしてメッシを支えたペドロも若くしてバルサの主力となった。
シャビ:18歳(1998-99/25試合1得点)
イニエスタ:20歳(2004-05/46試合2得点)
ペドロ:22歳(2009-10/47試合19得点)
これについてはファンハール、ライカールト、グアルディオラといった歴代監督がラ・マシア勢を重用したのも大きい。
なお今夏アヤックスから加入したデヨングは22歳。同じ東京五輪世代である安部としては、刺激になるはずだ。