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レアル&バルサの主力化が若すぎる!
久保建英と安部裕葵が挑む難関。 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byAFLO/Daisuke Nakashima

posted2019/07/22 07:00

レアル&バルサの主力化が若すぎる!久保建英と安部裕葵が挑む難関。<Number Web> photograph by AFLO/Daisuke Nakashima

プレシーズンマッチで初陣を飾った久保建英と、バルサの日本遠征メンバーに入った安部裕葵。現在の主力の過去を振り返ると、そう若くはない。

たった1日でも100%を出せなければ終わる。

 先日行なわれたラ・リーガのイベントに招かれた元ブラジル代表MFジュリオ・バチスタの言葉が印象に残っている。「クボは才能豊かなホープだ」と評するとともに、2005-06シーズン、自身が23歳でマドリーに加入した時のこと、世界最高峰のクラブに在籍する重圧をこう話していた。

「サッカー人生に、大きな変化があった。マドリーでの日々について『まるで毎日セレソンでプレーしているかのようだ』と日々冗談を言い合っていたほどだよ。世界トップクラスのチームに所属すれば、そこには世界最大級の名だたる選手たちがいるからね。

 そこで自分に求められる要求は、カルチャーショックを受けるほどだった。日々、毎日、100%を求められる。自分が万全な体調、調子でいないといけないんだ。たった1日でも、自分が100%を出せなければ終わるんだ。それがレアル・マドリーというチームでプレーする意義だと僕は思う」

 日々のトレーニングが勝負なのは、トップチームだけでなくBチームなども一緒だろう。その環境で久保と安部がサバイバルし、サンティアゴ・ベルナベウやカンプノウに立つ日が来るか――。

 それが近い未来であることを願いたい。

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