バレーボールPRESSBACK NUMBER
石川祐希の進化、差を埋める術。
NLで2敗も日本男子バレーに兆し。
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byItaru Chiba
posted2019/06/17 11:15

ネーションズリーグ東京大会初戦のアルゼンチン戦で28得点を挙げ快勝の原動力になった石川祐希。
「差は絶対埋まると思う」(西田)
もしもあの時、違う選択をしていたらどんな未来が広がっていたのか。無意味な妄想とはわかっていても、そう思わずにいられないほど、10年で開いた差を、東京五輪までの限られた間に埋めるのは容易ではない。
だがそれでも、トライ&エラーを繰り返しながらやるしかない。そう言うのは西田だ。
「世界で勝つチームには、何年も積み重ねて見つけた技がある。でも今、日本が悪いのかといったら悪くない。ここから何かが加われば、その差は絶対埋まると思うので、何を埋めるのか。日本にとってベストなやり方を見つけるために、いろいろ試して潰す。日本チームとしてもそうだし、僕自身もそう。それをしなければこれから上はないと思います」
ADVERTISEMENT
嘆くのではなく、前へ。
少なからず現場は変わろうとしていて、それがようやく形になり始めている。ならば、やはり抱くのは期待だ。
