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リーガ八百長問題で選手が大量逮捕。
主犯は元レアルDF、なぜ悪の道に。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2019/06/07 11:15

リーガ八百長問題で選手が大量逮捕。主犯は元レアルDF、なぜ悪の道に。<Number Web> photograph by Getty Images

レアル・マドリー時代のラウール・ブラボ(左)。所属当時はサイドバックの貴重なバックアッパーだったが……。

ブラボはギリシャで悪の道を覚えた。

 今回逮捕された被疑者のなかでオーガナイザーに当たるのは、組織の中心人物でもあるブラボとアランダだ。

 2007年にR・マドリーからオリンピアコスへ移籍したブラボは、そこでアジア系ブックメーカーの関係者と知り合い、悪の道に足を踏み入れたと見られている。アランダとはR・マドリーのカンテラ時代からの仲で、ギリシャの海上のヨットで暮らしていたとき、その姿がしばしば船上で見られていたという。

 アランダは10代の頃から何度も警察沙汰の問題を起こしており、2人そろって犯罪への関与が疑われるのも初めてではない。

 2003年1月、有名DJを筆頭とする一団の違法薬物販売を追っていた警察が被疑者の車を押収したところ、登録上の持ち主はブラボとアランダだったのだ。結局、証拠不十分で任意出頭で済んだものの、車のシートには7キロものコカインが隠されていたそうだ。

犯罪組織が目をつける選手のタイプ。

 イニゴ・ロペスとボルハ・フェルナンデスは「仲介人」とも「選手」とも目されている。仲介人は外国でスカウトされる傾向があり、チームキャプテンのケースも多い。

 ロペスは2013年の夏から半年をギリシャのクラブで過ごし、昨季はウエスカでキャプテンマークを巻いたこともある。

 ボルハは主将というだけでなくバジャドリーで何シーズンもプレーした功労者であり、チームに対して大きな影響力を持っていた。

 ロペスは2013年にグラナダでアランダとロッカールームをともにしており、2014年夏にはギリシャでブラボと関係を築いた可能性がある。その一方、ボルハと2人はR・マドリーのカンテラの同期だ。

 当該「選手」に関しては、スポーツ犯罪を専門とする捜査官が『エル・ムンド』紙に次のように語っている。

「犯罪組織が目をつけるのはGKやCB、引退や契約満了が迫っている者、それから、外国――特にギリシャやキプロス――でプレーした経験がある者だ。それぞれ『相手チームに得点させるチャンスを得やすい』、『金銭的に困っている』、『仲介人と関係を築きやすい』という理由がある」

【次ページ】 今季の1部最終節でも八百長が?

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#レアル・マドリー

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