【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
キッズスポーツキャンプin湘南、開催!
井上康生と五郎丸歩が伝えたかったこと。
text by
池田純Jun Ikeda
photograph by(C)ALL SPORTS COMMUNITY
posted2019/04/14 08:30
2日間、100人の子どもたちは、井上さん、五郎丸さんをはじめ超一流の講師陣と、笑顔あふれるプログラムを満喫した。
ラグビーと柔道、それぞれ4時間半!
子どもたちは、学年を縦割りする形で10名前後のグループを作り、チームでさまざまな課題、プログラムをこなしていきます。
たとえば準備運動ひとつとっても、工夫がたっぷり。フリージョギングでは、講師1人の「せーの!」の声の度に、1回ずつ手をたたく動作を加えたり、「集まれ!」の掛け声のあとで手を叩いた数の人数で集まって座るイベントを加えたり。
2つのスポーツの動作を交えてのリレー競走もありました。「前転」→「タックルバッグにタックル」→「ラグビーボールを地面にバウンドさせて2回連続キャッチ」→「反復横跳び2往復」です。
子どもたちもみんな、歓声を上げながら楽しんでいました。
子どもたちは、ラグビーと柔道、それぞれに4時間半ずつ取り組みました。柔道では礼法、返事、受け身、技の「基本動作」を競う大会が開催され、ラグビーでは3対3、5対5の「タグ取りラグビー」をチームで競いました。
ラグビーと柔道を通じて、チームとして取り組むことの大切さ、1人の個人としてどうスポーツと向き合っていくか、そして何よりスポーツの楽しさを学んでくれたように思います。井上さん、五郎丸さん、2人が準備してくださったプログラムは、本当に素晴らしかったと思います。
これまでにない新しいスクールに。
最後は、全員でのグラウンドいっぱいでの鬼ごっこから、コーチとスタッフチームと、子どもたちとの綱引き対決。大いに盛り上がり、表彰式で全日程終了、となりました。
今回は1泊2日ということで、宿泊施設はホテルでなく、鎌倉カントリークラブのご協力のもと、鎌倉パブリックゴルフ場の施設での合宿、という形をとりました。
スポーツ体験と共同生活を通じて、子どもたちがいわば「小さな社会性」を体験する場にしたい、とこだわった2人の考えが、地元・湘南で実現できるのにぴったりな場所だったからです。
1日目の夜には、子どもたちに井上さんや五郎丸さんや講師たちが自分の体験談を話したり、質問に答えたりする時間もたっぷり作ることができました。子どもたちはきっと、井上さんや五郎丸さん、トップアスリートの振る舞いや言葉、姿勢から何かを学んでくれたはずです。
2日間のキャンプは、振り返ってみても大成功だった、といっていいと思います。
井上さん、五郎丸さんはじめ、みなさんパートタイムではなく、フルで子どもたちと共同生活を行ってくださいました。ここまで「プロ」「トップアスリート」と子どもたちが一緒にいる時間が長いスクールは、これまでなかった、と、いくつものスポーツイベントを経験しているスタッフからも声が上がっていたほど。
とにかく子どもたちのはじけるような笑顔を見て、開催できてよかったと感じました。
と同時に、「ゴールデンエイジ」の意味が大変よくわかりました。初めてのラグビーボールにとまどっていた子どもたちも、1日経てば本当に上手にボールを扱えるようになる。柔道での身のこなしも、みるみる上達していく、驚くほどの成長ぶり。この2日間で、子どもたちの可能性が広がったことは間違いありません。
自分の息子は今回対象年齢ではなかったのですが、次回、もし年齢が合えば、ぜひ参加させたい、と思っています。