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「東京マラソンでサブスリー」への道。
セルフ・コーチングで行こう! 

text by

柳橋閑

柳橋閑Kan Yanagibashi

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photograph byHiroki Ban

posted2019/03/01 07:00

「東京マラソンでサブスリー」への道。セルフ・コーチングで行こう!<Number Web> photograph by Hiroki Ban

アマチュアランナーの多くがセルフ・コーチングで頑張っているはず。この試行錯誤が少しでも多くの人に伝われば、と。

「マラソンは1日にしてならず」だ!

 以上のような計画をもとに練習を始めたわけだが、すべては日々の細かな努力をどれだけコツコツと積み重ねられるかにかかっている。「マラソンは1日にしてならず」だ。

 もちろん、僕はすべてを自分で管理し、実行していけるほど意志の強い人間じゃない。そこで、トレイルランニングをいっしょにやっている仲間に声をかけ、週末ごとに練習会を開くことにした。人といっしょに走ると、1人でやっているときより日和らず最後まで全力を出し切れる。さらに、練習後の温泉、ビールという楽しみも増える。マラソンは最終的には1人で走る競技だが、同じ目標に向かって並走してくれる仲間がいるのは、つくづくありがたいと思う。

 そうやって練習中心の生活に入ってみると、食事も睡眠も、駅の階段を上るときも、街を歩くときも、すべてがマラソンにつながっているように感じられてきた。「すべての道はマラソンに通ず」というやつだ。

 やれやれ、アスリートでもないのに、ずいぶんシリアスなところに入りこんじゃったなあ……と自分でも思う。練習後、公園のベンチに倒れ込み、空を見上げながら、「こうまでして3時間をめざすことに何の意味があるんだろう?」と思ったりもする。でも、それについてはあまり深く考えないことにする。考えちゃったら、足が止まる気がする。いまは行けるところまで行ってみるしかない。意味は……きっと後からついてくるだろう。

(「東京マラソンでサブスリーへの道」はNumberWebでの連載後、雑誌「NumberDo」2019年3月22日発売号の誌面にて結果を報告します)

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