太田雄貴のEnjoy FencingBACK NUMBER
人材募集、大会演出にHP刷新。
フェンシングの改革が止まらない!
text by
太田雄貴Yuki Ota
photograph bySports Graphic Number
posted2018/11/13 07:00
新しい協会ホームページのあらゆるコンテンツには、会長の理念をはじめ、この1年協会が取り組んできた「改革」が反映されている。
決勝戦を生放送する挑戦。
こうした新機軸の人材募集を進めながら、開催まで1カ月を切った12月6日~9日開催の全日本選手権への準備が進んでいます。
12月9日(日曜)の個人戦決勝は、華やかな円形劇場である東京グローブ座ではじめて開催するわけですが(6~8日は昨年同様東京・駒沢オリンピック公園体育館です)、ありがたいことに、こちらの前売りチケットは完売となっています。
そのうえで、私たちはさらなるチャレンジに挑みます。
それは、決勝戦の生放送です。
9日に開催する個人戦決勝は、国内最大の無料インターネットテレビ局・Abema TVでの生放送が決定しています。午後1時からの5時間、これまでテレビ地上波での録画中継はありましたが、生放送は初めての試みとなります。
リアルタイムで観戦する楽しみというのは、スポーツの醍醐味のひとつ。Abema TVならスマートフォンやタブレットなどで楽しめますから、たとえばフェンシング部の高校生が部室に集まって、みんなでワイワイと観戦することもできるのです。
剣先の動きも可視化して。
それに、観客や、この生放送の視聴者にもっと楽しんでもらう仕掛けにも、今回はチャレンジしています。
LED技術を駆使したビジュアライズド(剣先の動きの可視化)もまた、「ほぼ生」で、選手たちの実際の戦いに導入したいと思っています。
菅野薫さん、ライゾマティクスをはじめとしたビジュアライズドチームは、リハーサル段階から精力的にさまざま取り組んでくださっています。本当に最先端の技術です。剣先がどこにあるかという認識、さらにはAR(拡張現実)によって光らせるというテクノロジーはもちろんですが、今回はそれらをほぼリアルタイムで処理していくわけですから。
この取りくみについては、まさに本番直前までギリギリの調整を続けていくことになるでしょう。しかし、チャレンジングだからこそ面白いし、技術者の皆さんも協力してくださるのです。できるかできないか、その瀬戸際において、「できる!」という未来にベットする(賭ける)こと。私の胸の内には今、そのワクワク感しかありません。