太田雄貴のEnjoy FencingBACK NUMBER
人材募集、大会演出にHP刷新。
フェンシングの改革が止まらない!
posted2018/11/13 07:00
text by
太田雄貴Yuki Ota
photograph by
Sports Graphic Number
日本フェンシング協会はこの10月、転職サイト「ビズリーチ」で、戦略プロデューサー4職種を、月4日勤務という副業・兼業限定で公募させていただきました。日本のスポーツ団体としては初の試みです。
具体的には、経営戦略アナリスト、PRプロデューサー、マーケティング戦略プロデューサー、強化本部ストラテジストの4職種。10月31日に応募を締め切り書類選考を経て、この記事が出るころには、面接も進んでいるはずです。私にとって初めてとなる、ドキドキの面接体験です。
さて、読者の皆さんは、今回の人材募集、果たしてどれくらいの人数の方が応募してくださったと思われるでしょうか? ちなみに、転職の人材募集という世界では、300人が集まれば非常に良い案件――いわゆる“神案件”といわれるようです。ちょっと想像してみてください。
驚きの応募人数に。
……いかがでしょうか? では答えを発表します。
なんと、「1127人」の方が応募してくださいました。もちろん4職種すべて合わせての数字であり、複数の職種に応募された方もいらっしゃいますが、驚きの人数だと思います。
応募された方のなかには、コンサルティングファームや、誰もが知っているようなITベンチャーといった企業の役員レベルの方々もいらっしゃいました。
本当に嬉しいことです。そして、これだけの人数の方々が「フェンシングの再生」に強い興味・関心を寄せてくださったということ、フェンシングにはこんなにニーズがあるのだということは、スポーツ界全体にとっても明るいニュースだと感じています。
私たちがつくった前例を参考にしていただきながら、業界の外からの人材募集を、スポーツ界全体で横展開していけるかもしれない、という思いもより強くなりました。
今までスポーツ界は、人材がいない、人がいないと口を揃え、誰も手伝ってくれないのだという前提のもとで、物事を組み立てていました。
しかし、そうではない。副業・兼業だったらスポーツに従事したい、かかわりたいと思ってくださる人は、たしかにいるのです。自分が持っているノウハウやナレッジを、スポーツで、フェンシングで活かしてみたい――今度は私たちが、その熱い思いに応えなければいけません。