Jをめぐる冒険BACK NUMBER
ビビるほど凄い同世代の敵サウジ。
森保U-21はなぜ自信を漂わせるか。
text by

飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT
posted2018/08/27 11:40

アジア大会で活躍すればA代表にも抜擢……と森保一監督も言及しているので、選手たちの士気も高い。
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「観ている人には分かりづらい厳しさが」
1-0で勝利したラウンド16のマレーシア戦のあと、股関節を痛めながらフル出場を果たした原輝綺(アルビレックス新潟)がこんな風に語っていた。
「アジアというのは厳しい戦いになるのは分かっているし、ピッチに立っている選手にしか分からない難しさ、観ている人には分かりづらいような厳しさがある。この大会で得られるモノは、そうとう大きいんじゃないかと思っています」
その通りだろう。彼らはまだ国際経験が少なく、伸びしろを十分残す選手たち。東京五輪を見据えてチームの成熟度を高めていくのも大事だが、厳しい戦いを通して1人ひとりが成長することが、今は何よりも重要だ。
泥臭くても、不格好でもいい。這いつくばって、死力を尽くして、タフな経験を積む――。それが2年後だけでなく、4年後、8年後のワールドカップで生きてくる。
