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ビビるほど凄い同世代の敵サウジ。
森保U-21はなぜ自信を漂わせるか。
posted2018/08/27 11:40
![ビビるほど凄い同世代の敵サウジ。森保U-21はなぜ自信を漂わせるか。<Number Web> photograph by Naoki Morita/AFLO SPORT](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/d/1500wm/img_fddb16595a38609744d8c94cdb243f17371985.jpg)
アジア大会で活躍すればA代表にも抜擢……と森保一監督も言及しているので、選手たちの士気も高い。
text by
![飯尾篤史](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/9/-/img_f95ef5c9e8e76422322a429d92cc938d209844.jpg)
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph by
Naoki Morita/AFLO SPORT
森保一監督がアジア大会の目標として掲げるベスト4まであとひとつ――。
しかし、21歳以下の若き日本代表の前には、決して低くない壁がそびえ立つ。
「映像を見てビビるというか、凄いなと思ったので、だいぶリスペクトしている部分はあります」
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8月27日の準々決勝の相手、サウジアラビアの印象についてそう語ったのは、3バックの中央を務める立田悠悟(清水エスパルス)である。
立田が恐れを抱くのも無理はない。サウジアラビアはラウンド16で中国を4-3で下している。スコアを見れば大接戦だが、実際には後半半ばまでサウジアラビアが4-0とリードし、油断したゲーム終盤に追い上げられたゲーム。全体を通してみれば、サウジアラビアの攻撃力が際立っていた。
なかでも強烈な存在感を放つのが、ワントップを張る9番、ムサ・カマラである。
前戦ではハットトリックのFWカマラ。
カマラの公式記録にはなぜか身長が記されていないのだが、おそらく190センチ近い本格派のストライカーで、ラウンド16では中国の屈強なDFをモノともせずにハットトリックを達成している。
「打開能力があって、スピードもテクニックも身体の強さもある」とは森保監督のカマラ評だ。指揮官は警戒心を強めたうえで、カマラ対策について明かした。
「彼に気持ち良く仕事をさせないようにしないといけない。中盤には彼にパスを出せる選手、時間とスペースがない中でボールを受けてボールを動かし、配球できる選手がいるので、9番に出る前にしっかり止められるように。球際のバトル、しつこくやりながら、勇気をもって攻撃に関わってゴールに向かっていってほしい」