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“政一語”浸透の新潟が岡山に挑む。
突然の3バック変更の真意とは?

posted2018/04/07 09:00

 
“政一語”浸透の新潟が岡山に挑む。突然の3バック変更の真意とは?<Number Web> photograph by J.LEAGUE

昨年J1でも24試合に出場し、今年もスタメン出場を続ける堀米悠斗。新システムへの順応は順調か。

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大中祐二

大中祐二Yuji Onaka

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 昨シーズンから新潟に加入し、ここでも札幌U-15時代にコーチから付けられた「ゴメス」の愛称で、チームメート、スタッフ、ファンから親しまれるDF堀米悠斗は、どこか不満げだった。

「新潟といえば4バック。みんなが、そうイメージするくらいになりたいのに。確かにJ2は3バックのチームが多いですけど」

 先週金曜日、トレーニングを終えて帰宅しようかというときのことだ。その日はJ2第7節・熊本戦の2日前。チームは第6節、ホームのビッグスワンで難敵・徳島を1-0で退け、順位を6位に上げるとともに、アウェイの熊本戦に今シーズン初の連勝を懸けていた。

 翌土曜日はトレーニングの後、熊本に移動する。次節に向けた実質的に最後の戦術的なトレーニング当日、システムは変更された。

 紅白戦を始める前、鈴木政一監督が作戦ボードを手にした片渕浩一郎ヘッドコーチと話し込む。やがて監督を中心に円陣が組まれ、話を聞き、ピッチに散らばった選手たちは、それまでの4-4-2ではなく、3-6-1に布陣した。

J2は3バックで守るチームが多い。

 いかに突然の変更だったか。それは選手たちがそれぞれ確認してからポジションに就き、話し合いながら紅白戦が始まったところからもうかがえた。4-4-2では左サイドバックでプレーする堀米は、左のウイングバックに入った。

「J2は3バックの相手が多い。こちらも3バックにする方がマッチアップもはっきりするし、守備で“はめやすい”というのはあります」

 システム変更について、それがゴメス流の理解だった。

「J2でも、新潟はずっと4バックでやってきた。試合中に『ミラーゲームにした方が、守備ははっきりするな』と思うこともあったし、利にかなった変更だとは思います。守りやすくなるのは間違いない。だけど、それだとこちらから合わせるみたいで、何だか悔しいじゃないですか」

【次ページ】 3バックでの初戦は、シーズン初の複数失点。

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