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ブンデス前半戦で走った日本人は?
武藤、酒井、浅野、実は香川も……。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2018/01/05 08:00

ブンデス前半戦で走った日本人は?武藤、酒井、浅野、実は香川も……。<Number Web> photograph by Getty Images

テクニカルなイメージが強い香川。しかし走行距離に目を移してみると、献身性が高いことも分かる。

走れば走るほど良いというのはナンセンス。

 もちろん、走れば走るほど良いというのはナンセンス。走行距離の長さなら3番目のヴォルフスブルク(1試合平均116.997km)が12位、5番目のブレーメン(同116.65km)が16位に沈んでいるように、豊富な運動量が上位進出を約束するわけではない。

 どれだけ効率よく走れるかが最も重要なポイントだ。例えば、シャルケは18チームで最も走らなかった(1試合平均は108.705km)にもかかわらず、2位躍進を果たしている。

 ただし、選手に関しては長ければ長いほど称賛されやすい風潮はある。

 例えば、4シーズン前はボルシアMGのクリストフ・クラマーが1試合平均13.1kmを記録し、運動量の多さが話題になっただけでなく、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督に目に留まり、ブラジルW杯のエントリーメンバーに文字通り滑り込んだ。昨季なら“ライプツィヒのガットゥーゾ”の異名をとるディエゴ・デンメ、今季なら第16節に14.01kmのシーズン記録を樹立したブレーメンのMFマキシミリアン・エッゲシュタインが走る選手の代表格だろう。

守備時にもボールを追い回す武藤が最も走っている。

 では、ブンデスリーガ前半戦で最もよく走った日本人選手は誰か。

 答えはマインツの武藤嘉紀だ。

 プレータイムはケルンの大迫に次ぐ2番目の989分ながら、トータルで124.64kmを走破した。1試合平均は11.342km(大迫勇也は10.787km)で、FWとしては悪くない数字だ。守備時は最前線で激しくボールを追い回し、攻撃時は活発な動き出しで味方のパスを引き出す武藤のプレースタイルは統計にもしっかり表れている。

 武藤に続くのは総走行距離が122.56kmの酒井高徳だ。ピッチを縦横無尽に、そしてガムシャラに走り回る姿は、質より量を地で行くスタイルのハンブルガーSVをまさに象徴していた。当然ながらサイドバックよりボランチでのプレー時に走行距離が伸びる傾向があり、第9節はリーグ全体で5番目の12.16km、第10節は同3番目の12.35kmをマークしている。

【次ページ】 香川は“走れるプレーメーカー”になっている。

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