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15年経っても拭えない「日本人対決」の違和感。~俊輔「もう、こういうのやめようよ」~ 

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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posted2018/01/02 16:00

15年経っても拭えない「日本人対決」の違和感。~俊輔「もう、こういうのやめようよ」~<Number Web> photograph by AFLO

乾はスタメン、柴崎は途中出場。ふたりがピッチに同時に立つことのなかった“日本人対決”は0-0に終わった。

 試合後の乾貴士の言葉を聞いて、15年前の光景を思い出した。

 12月9日に行われたスペインリーグ、ヘタフェ対エイバルでのこと。この試合は柴崎岳と乾貴士が顔をあわせる「日本人対決」でもあった。

 スペインで日本人が対戦するのは初めてのことだ。リーグはキックオフを日本のプライムタイムに合わせた13時(日本時間21時)に設定。「こんにちは日本」と書かれた日の丸の横断幕を両ゴール裏に配置し、電光掲示板でも日本へのメッセージを流した。両チームは柴崎と乾のイラストが描かれたアーチを通り抜けて入場。ふたりにはフィギュアスケートのハビエル・フェルナンデスとの始球式まで準備されていた。明らかに日本市場を意識した盛り上げ方に、乾の表情は複雑だった。

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