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ホープフルSって、なんで34回目?
武豊、ミルコ、ルメールの新記録も。
posted2017/12/27 17:00
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
AFLO
昨年までは阪神ジュベナイルフィリーズが「2歳女王決定戦」で、朝日杯フューチュリティステークスが「2歳王者決定戦」だった。
ところが今年から、牝牡とも出走できる第34回ホープフルステークス(12月28日、中山芝2000m、2歳GI)がGIに格上げされたので、これが終わらないと2歳チャンピオンが決まらなくなってしまった。
それはいいとして、ちょっとわかりにくいのは、このレースが今年「第34回」であることの背景だ。
1988年から、オープン特別のホープフルステークスが有馬記念当日に行われ、ウイニングチケット、エアシャカール、トーセンジョーダン、ベルシャザールといった、のちのGIホースが勝ち馬に名を連ねている。
その1988年を第1回とすると、今年のホープフルステークスは第30回のはずだ。4回足りないのはなぜかと思い、さらに遡って見ていくと、1984年から1987年までは同様の条件で「ひいらぎ賞」が行われていた。1984年を第1回とすると今年は第34回となり、計算が合う。
ああよかった、と思っていたら、それも正解ではないらしい。
オープンのホープフルステークスとは関係ない。
JRAは、GIに格上げされたホープフルステークスの前身を、オープン特別のホープフルステークスではなく、2013年まで阪神競馬場で行われていた、GIIIの「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」だとしている。
1984年に創設された旧3歳牝馬限定の「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」が、条件や名称などの変更を経て「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」となった。それが2014年、舞台を中山に移してホープフルステークスとなり、GIIに昇格。そして今年GIとなった――というのが正しいようだ。