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Vリーグは「ビジネス化」できるか。
動き出した観客・広告の二本柱。 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byKyodo News

posted2017/10/31 11:00

Vリーグは「ビジネス化」できるか。動き出した観客・広告の二本柱。<Number Web> photograph by Kyodo News

2018年秋の開幕を目指す新リーグ「スーパーリーグ構想」は、1部が男子10チーム、女子12チームと現在のプレミアリーグの男女各8チームから増える。

現場がスター選手を育て、運営が集客する。

 これまで土曜、日曜の日中に試合を行ってきたV・プレミアリーグにおいて、金曜日のナイターゲームは異例の試みである。

「もちろんスター選手を育てていくことも大事です。でもそれは現場の強化スタッフに任せて、運営のほうでもできる限りのことをしようと、集客のために力を注いでいるところです」(佐別當広報)

 サントリーはそのほかにもホームゲームでハロウィンの仮装イベントを開催するなど、趣向を凝らしたサービスで動員数の増加を目指している。

ユニホームスポンサーを増やすためにルールを改正。

 そして「ビジネス化」を目指す上で、観客動員と同じく重視されるであろう広告収入についても、すでに準備を始めているチームがある。

 2000年に地域密着型クラブチームとして発足した堺ブレイザーズは、これまでユニホームの前面いっぱいにプリントされていた選手番号を小さくし、右の胸に移動した。来シーズン以降、ユニホーム広告を増やすことを見越してのデザイン変更である。堺ブレイザーズを運営するブレイザーズスポーツクラブの清川健一事業部長は、こう説明する。

「発端は一昨年の黒鷲旗のときでした。会場前のサポーター会員様用のチケット売り場が隣同士だったチームのスタッフさんと話をする中で、同じ課題を抱えていることがわかったんです。『うちは多くのスポンサーに支えられているチーム。ユニホームに入れたい協賛社の名前がたくさんあるが、現状、機構の規定ではもうスペースがなくて入りきらない。どうにかなりませんかね』と話していたんです」

 スポンサー企業1社当たり縦何センチ、横何センチで何社分のスペースが必要だと具体策を示した資料を作り、Vリーグ機構に提案したところ、その熱意が実り迅速に話が進んだ。今年度よりユニホームのシャツ前面に関しては番号表示をしなくてもよいルールへと改正された。

【次ページ】 Bリーグの発足も、危機感を大きくした。

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嶋岡健治

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