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J1残留争い、今年のボーダーは?
8勝と考えると新潟、大宮、甲府は。

posted2017/10/05 07:00

 
J1残留争い、今年のボーダーは?8勝と考えると新潟、大宮、甲府は。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

アルビレックス新潟が置かれた状況はあまりにも過酷だが、可能性が完全に潰えるまで諦めることはないはずだ。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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 今年もまた、この季節がやってきた。

 J1残留争いである。残り試合数は「6」となり、残留を巡るサバイバルは13位以下の6チームに絞られた印象だ。

 最下位のアルビレックス新潟は、J2降格の崖っぷちに立たされている。

 ここまで勝点12の新潟は、残り6試合に全勝しても勝点は「30」に止まる。それに対して、13位の清水エスパルスはすでに勝点29を得ており、14位のコンサドーレ札幌は同28だ。15位のサンフレッチェ広島は同27で、J2降格圏の16位にいるヴァンフォーレ甲府も同27を獲得している。これら4チームが次節のゲームで揃って勝点を30以上に伸ばし、新潟が負けるようなことがあれば、呂比須ワグナー監督のチームは残留圏の15位へ浮上できず降格が決定する。ここ数年は残留争いの常連となり、2年続けて15位でJ1に生き残った新潟が、いよいよ追い詰められている。

大宮は勝ち点と同時に大量得点が必要な状況に。

 勝点22で17位の大宮アルディージャも、シビアな現実と向き合っている。甲府、広島とは勝点5差、札幌とは勝点6差だから、2試合で追いつける計算になる。

 ただ、勝点で並ぶことができたとしても、ライバル4チームとの間には得失点差が横たわる。大宮がマイナス23なのに対し、清水はマイナス14、札幌はマイナス15、広島はマイナス12、甲府はマイナス13だ。得失点差の争いでも降格圏から抜け出すには、自分たちが大差で勝点を積み上げていき、なおかつライバルが大敗を喫することが現実的な条件になる。

 大宮は対戦相手も気になる。日本代表の国際Aマッチ後に再開される次節は、ここまで4位の横浜F・マリノス、翌30節は3位の柏レイソル、31節は5位のセレッソ大阪と、上位陣との対戦が続くのだ。最終節は2位の川崎フロンターレとのアウェイゲームである。

【次ページ】 分配金が増えたことで、順位の重要性が増大。

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