月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
巨人vs.DeNAは清宮幸太郎にも影響!?
プチ鹿島9月のスポーツ新聞時評。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byKatsuro Okazawa
posted2017/10/02 17:45
高校時代に出場した3度の夏の甲子園で、唯一の敗戦となった1984年決勝の取手二高戦。10回表のマウンドに立つ桑田真澄。
セパ同時優勝で盆と正月状態の新聞に!?
今年はセパ同時優勝の可能性もあった。
9月16日(土曜)に優勝マジック1だった両チーム。前日にラジオ番組でスポーツ紙のデスクに話を聞くと「やっぱり同日よりも別々に優勝してもらったほうがありがたい」とのこと。
たしかに限られた紙面では用意した企画モノも掲載できない可能性があるし、そもそもどっちのチームを1面にしたらいいのか。嬉しい悲鳴とはこのこと。
スポーツ紙を楽しむ私としては盆と正月状態の各紙読み比べもしたかったが、無事に(?)優勝の日は別となった。
サンスポを例にとろう。
「広島お先に美酒 ソフト最速V」(サンスポ・9月17日)
一方、最終面は、
「セパ同日Vスルリ」「台風に負けず燕に負けた 広島」
「大型で強い台風18号が接近している影響で、広島市内は朝から雨が降り続いていた。しかし、試合開始が近づくと奇跡的に雨が弱まり、30分遅れの午後2時半にプレーボール」
一時は「4-1」とリードを広げたがまさかの逆転負け。
気を取り直し、
「広島連覇 緒方涙の11度舞い!! 黄金時代だ」(サンスポ・9月19日)
赤の連覇である。
秋のスポーツ新聞といえば競馬のG1レースも盛り上がる。第1弾のスプリンターズステークス(10月1日)は昨年の覇者レッドファルクスが今年も勝利。カープと同じ「赤」の連覇だった。
甲子園の歴史を変える「タイブレーク」。
9月はこんなニュースも。
「来春センバツ導入 タイブレーク」「高校野球103年の歴史が変わる」(サンスポ・9月20日)
「日本高校野球連盟は13日、大阪市内で技術・振興委員会を開き、試合の早期決着を促すタイブレーク方式を来春の選抜大会から導入する方向で意見がまとまった」
タイブレークとは、延長戦で決着をつけやすくするため「ノーアウト一塁二塁」などから始めるルール。
球児の健康面を考えるとタイブレーク以外には「球数制限」という案も言われてきた。さて、どちらをどう考えたらよいのだろう。