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平昌、東京、北京、2026は札幌?
欧州で五輪は「壮大な浪費」扱い。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2017/06/25 08:00

平昌、東京、北京、2026は札幌?欧州で五輪は「壮大な浪費」扱い。<Number Web> photograph by AFLO

6月の臨時理事会後に記者会見するIOCのトーマス・バッハ会長。果たして今後の開催地はどう決まっていくのだろうか。

'26年は札幌が立候補で、東アジアに偏重気味?

 2018年の平昌、2022年の北京と続くのに加え、2020年には東京で夏季大会があり、東アジアに偏っている。

 しかも、2026年の冬季五輪の開催都市として、札幌市が立候補を表明し、開催提案書も日本オリンピック委員会に提出している。

 同大会にはスイスのシオンも立候補を決定し、他にも動きを見せる都市があるが、2022年の経緯や近年の状況を見ると、このまま札幌市が立候補都市として残る場合、札幌のみが残るという可能性もまったくないとは言えない。東アジア偏重がさらに強まることになる。

 そうした状況もあり、世界でも有数の大都市である2つが候補となっている今、2大会まとめて決めてしまおうという流れが生まれた。

欧州中心に根付きつつある「壮大な浪費」という疑念。

 正式に決まるのは9月だが、ロサンゼルス側からは2024年にこだわらない趣旨の発言が出ていることから、2024年にパリ、2028年にロサンゼルスということで決着する可能性が高い。

 とはいえ、前もって決めたから安心というわけではない。

 今回の理事会では、2020年の東京大会で実施する種目が新たに決まるなどした。その結果として男女平等の理念に近づいたことをアピールし、また、バスケットボールの3人制を行なうことにするなど、若い世代を意識した種目の採用もあった。

 オリンピックの魅力を高める、取り戻すための試みだが、根本にある、開催都市の負担の大きさが解決されなければ、ヨーロッパを中心に根付きつつある「壮大な浪費」という疑念を消すことはできない。

【次ページ】 2大会の開催都市決定は「時間の猶予」にはなる。

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