オリンピックへの道BACK NUMBER
平昌、東京、北京、2026は札幌?
欧州で五輪は「壮大な浪費」扱い。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2017/06/25 08:00
6月の臨時理事会後に記者会見するIOCのトーマス・バッハ会長。果たして今後の開催地はどう決まっていくのだろうか。
2大会の開催都市決定は「時間の猶予」にはなる。
IOCは、2024年以降の開催都市に対し、約15億ドルの資金を援助することを決めたが、今日の大会規模を考えれば、決して多いとは言えない。
コンパクトな開催も奨励してきたが、ふくらみがちであるのは現実が示しているし、開催後のリオの惨状などもまた、各都市にとって、立候補にあたっての不安材料にほかならない。IOCがより資金面で支えとなる、あるいは大会運営のあり方の抜本的な見直しなどがなされなければ、いずれ行き詰まりを見せる可能性はある。
2大会の開催都市同時決定は、「時間の猶予」にはなる。その間に、どう改革できるかが、将来を左右する。