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世界7位で男子カーリングが平昌へ。
今大会の成績が五輪に直結する理由。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAFLO
posted2017/04/11 08:00
スキップは、常にチームの命運を握って2つのストーンを投じる。両角友佑にかかるプレッシャーはただ事ではない。
スキップ・両角の成功率アップが必要。
SC軽井沢としては、来年のオリンピックでは成功率80%台のチーム、スウェーデン、スコットランド(オリンピックではイギリス)、スイス、ノルウェーに対しては自軍の成功率を高め、ミスを誘発するようなゲーム・マネージメントをしていきたい。
そして、なんといってもスキップの両角友佑の精度アップが求められる。両角の成功率は76%だった。
スキップの精度を高めるために必要なのは、前3人がどれだけプラン通りのストーンを投げられるかにかかってくる面も大きいが、両角個人としてもなんとか80%台には乗せたいところだったはずだ。
スキップが投げる2投は難度が高く、確率はどうしても落ちる。それでもカナダのグシュエは92%、スコットランドのマードックは84%の高確率を誇る。もしもスキップがミスをすれば、それを絶対に許してくれないのがトップカーラーの実力だ。
来年のオリンピックでは両角友佑が、スーパーカーラーの仲間入りが出来れば、自ずと結果はついてくる。
秋から、世界で行われる前哨戦が楽しみだ。