“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
恩師・井原監督の薫陶を受けて。
冨安健洋、“新・アジアの壁”へ。
text by

安藤隆人Takahito Ando
photograph byAFLO
posted2016/11/10 11:30

長身でボランチも務められるほどのビルドアップ能力。現代サッカーのセンターバックに求められる資質を冨安は有している。
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アジアの壁を継承していく存在になれるか。
濃厚な1年間によって冨安が打ち込まれた起爆剤は、“満足”という言葉を彼に持たせることはなかった。むしろ、バーレーンの地で悔しさをまた一つ積み重ねていた。
恩師・井原正巳はキャリアの中で、何度も苦い経験を積み重ねて行った結果、アジアの壁になった。冨安健洋もその過程を踏んで、アジアの壁を継承していく存在にならなければいけない。
千里の道も一歩から。
ボランチとして、CBとして。彼はこれからも多くの悔しさを積み重ねて、着実に頂へと登って行く。アビスパを照らす光は、いつか必ず日本を照らす大きな光となる。
