話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
過去の最終予選、勝ち点を見ると……。
サウジ戦は“絶対に勝つべき戦い”。
posted2016/11/09 17:00
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
Takuya Sugiyama
W杯最終予選には予選の趨勢を決める、落とせない試合というのがある。
フランスW杯最終予選の時はホームのUAE戦(1-1)だった。
韓国に首位を快走され、プレーオフ圏内の2位をキープするためには絶対に勝たなければならなかった。しかし、スコアレスドローに終わり、3位に転落。選手バスに椅子が投げつけられるなどの暴動が起き、国内は悲しみに沈んだ。
ドイツW杯最終予選の時はアウェイのバーレーン戦(1-0)であり、南アフリカW杯最終予選では5戦目のホームでのバーレーン戦(1-0)、ブラジルW杯最終予選の時はホームのイラク戦(1-0)だった。そして、今回のロシアW杯最終予選では次のサウジアラビア戦がその非常に重要な試合になる。
過去4大会の最終予選での勝ち点を見てみると……。
単純にホームだから負けられないという理由だけではない。
予選突破のボーダーラインとなる勝ち点と対戦スケジュールから考えると、このサウジアラビア戦が最終予選突破のキーポイントになってくるのだ。
これまで日本は初めてW杯に出場したフランスW杯最終予選からブラジルW杯最終予選まで4大会、W杯の出場権を獲得するために最終予選を戦ってきた。それぞれ最終的な勝ち点は以下の通りになる。
●フランスW杯:岡田武史監督 8試合
3勝4分1敗 勝ち点13:2位(プレーオフ)
●ドイツW杯:ジーコ監督 6試合
5勝1敗 勝ち点15:1位
●南アフリカW杯:岡田武史監督 8試合
4勝3分1敗 勝ち点15:2位
※1位オーストラリア 6勝2分 勝ち点20
●ブラジルW杯:ザッケローニ監督 8試合
5勝2分1敗 勝ち点17:1位