“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

“A代表に近いクラブ”レッズの新人、
伊藤涼太郎のビッグマウス台詞集。 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

PROFILE

photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2016/05/03 08:00

“A代表に近いクラブ”レッズの新人、伊藤涼太郎のビッグマウス台詞集。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

ペトロビッチ監督が、「あとは守備を学べばすぐにでも代表クラス」と賞した伊藤。

「レッズに行ったら試合に出られないぞ」と言われた。

 作陽高校時代から、彼の発言は強気だった。

「ドリブルはみんなに見てもらいたいし、ボールを持ったら思い切り仕掛ける。この姿勢だけは崩したくない」と、強い信念を言葉とプレーで見せていた。

 C大阪U-15でプレーをしていた中学時代、U-18チームへの昇格が見送られたときも、「その時点での自分の力では厳しいとは思っていた。でも、このまま終ってはいけないと思ったし、自分のプレースタイルをより磨いて勝負していくために、高校サッカーでもう一度自分を鍛え直そうと考えた。絶対に見返してやりたかったし、プロでやりたいという気持ちがもっと強くなった」と、モチベーションに火を点けた。

 浦和入りを決めたときも、「正直、周りからは『レッズに行ったら試合に出られなくなる』とか、『選手層が厚いし、厳しい時を過ごすことになる』など言われたりもしましたが、僕にとってはむしろそういう環境であって欲しいんです。僕の目標はあくまでA代表に入ることと、世界に出てプレーをすること。レッズでレギュラーを掴むことが出来れば、そのままA代表という道が見えてくると思っています。僕にとってレッズは『日本で一番A代表に近いクラブ』というイメージなんです。代表経験がある選手の皆さんからいっぱい学びたいし、ここでビビって決断しないのはもったいないと思います」と、迷わず入団を決意した。

「自分は『行く!』と決めたら躊躇無く行く。そこは昔から変わっていない」

ズラタン、青木、遠藤も試合に出られないことが!?

 勘違いして欲しくないのは、「強気な発言=ビッグマウス」ではないということ。

 発言の節々から感じることは、その強気の言葉は、プロサッカー選手としての自覚と、自分の実力をしっかりと理解した上に成り立っているということだ。

「入団する前から層の厚いチームだと分かっていたけど、いざ自分がそこに入ってみると、想像を超えていた。スタメンで慎三さんが出ると、ズラタンが出られなかったり、(柏木)陽介君と阿部(勇樹)さんが出たら、青木君が出られない。(遠藤)航さんも最初は出られなかったけど、途中でレギュラーを掴み取ったり、生存競争は本当に激しい」

「日本で一番A代表に近いクラブ」の浦和に、唯一の高卒ルーキーとして入ると、想像以上の厳しい環境を目の当たりにした。

【次ページ】 「恐怖は感じませんでした。むしろ楽しくなった」

BACK 1 2 3 NEXT
浦和レッドダイヤモンズ
伊藤涼太郎

Jリーグの前後のコラム

ページトップ