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宮原知子、宇野昌磨らが頂点狙う!
四大陸選手権は日本勢が席巻か?
posted2016/02/18 10:50
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Asami Enomoto
2月18日から台湾の台北市で、四大陸選手権が開催される。
1月にブラティスラバで終了した欧州選手権に相対する位置づけのこの大会では、欧州以外の諸国(北南米、アジア、オセアニア、アフリカ)からの代表選手たちで競われる。
日本からは、羽生結弦、浅田真央の2人こそ世界選手権に集中するとの理由で出場しないが、それでもかなり充実したメンバーが顔を揃えており、見ごたえのある試合が期待できる。
優勝候補の1人にまで成長した宇野昌磨。
男子では、宇野昌磨、無良崇人、田中刑事の3人が出場する。中でもやはり、もっとも期待が集まるのは18歳の宇野昌磨だろう。
スケートアメリカで2位、今シーズン初出場だったシニアGPファイナルでは3位となり、全日本選手権でも羽生結弦に次いで2位だった宇野。ここではぜひ「1」という数字が欲しいと願っているに違いない。1試合ごとに体の動きが大きくなり、着実に成長している彼が、2カ月ぶりの試合でどのような演技を見せてくれるのかに注目だ。
宇野を迎える、タイトル保持者のデニス・テン。
彼とメダルを競うことが予想される選手の筆頭は、カザフスタンのデニス・テン、そしてカナダのパトリック・チャンである。
特にテンは毎シーズン必ず、シーズン後半にしっかりと調整を合わせてくる。昨年度もGPシリーズでは不調でファイナルにも到達しなかったが、四大陸選手権ではSP、フリーともに素晴らしい演技を見せて当時としては史上3番目の高いスコアで優勝した。
今回タイトル保持者として挑む台北では、どのような戦いぶりを見せてくるのか、楽しみである。