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2015年のJ1を「数字」で振り返る!
勝ち点、得点、試合数、走行距離。 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2015/11/27 10:20

2015年のJ1を「数字」で振り返る!勝ち点、得点、試合数、走行距離。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

得点数も、警告数もイメージ通り。大久保嘉人はわが道を行き、ゴールを決め続けている。

スプリント回数は多ければいいわけではない?

 走行距離、スプリント回数ともにトップは湘南、2位は松本となった。チョウ・キジェ監督のもとで走り勝つスタイルを築いた湘南はもちろんだが、その湘南の前任者だった反町康治監督も松本の地で運動量を要求していたことが見て取れる。

 1試合最多の最長走行距離も、湘南がマーク。1stステージ第2節・鹿島戦での『127.713km』は、2位の試合と比較して3.605kmも走っている。ちなみに海を越えたドイツ・ブンデスリーガでも、今季第13節終了時点で湘南を上回る走行距離は出ていない(現状での最長は第2節・マインツの125km)。

 鹿島戦での湘南は前半に先制弾を許したものの、54分に遠藤航の同点弾で追いつき、後半アディショナルタイムにアリソンが勝ち越しゴールを決めて勝ち点3を得た。えてして“走らされて負ける”チームがある中、最後まで足を止めなかったことを数字が象徴していると言える。

 一方で平均スプリント回数最少は甲府の129回で、次に少ないのは広島の130。そして広島と甲府は『反則ポイント』で広島が一番少ない『-12』、甲府が2番目に少ない『1』を数えているのも興味深い。これは両チームとも相手にボールを保持された際、自陣に引いて守備組織を整えることが多いのが見て取れる。

 また平均走行距離では最短の名古屋が、平均スプリント回数では4位タイに。これは永井謙佑らスピード自慢の選手が主力だったのも影響しているのかもしれない。

 続いて、選手個人の走行距離とスプリント回数だ。

【試合別・個人走行距離トップテン】
1    13.96km    加藤 大(新潟)    2ndステージ第1節・鹿島戦
2    13.67km    高山 薫(湘南)    1stステージ第2節・鹿島戦
3    13.52km    加藤 大(新潟)    1stステージ第16節・湘南戦
4    13.46km    加藤 大(新潟)    1stステージ第13節・広島戦
5    13.45km    奥埜博亮(仙台)    1stステージ第13節・甲府戦
6    13.39km    奥埜博亮(仙台)    2ndステージ第15節・G大阪戦
7    13.34km    兵藤慎剛(横浜FM)1stステージ第4節・柏戦
8    13.29km    喜田拓也(横浜FM)1stステージ第4節・柏戦
9    13.22km    白崎凌兵(清水)    2ndステージ第17節・甲府戦
10  13.10km    金園英学(仙台)    1stステージ第2節・柏戦

【試合別・個人スプリント回数トップテン】
1     47回     小川慶治朗(神戸)     1stステージ第2節・川崎戦
2     44回     八反田康平(清水)     1stステージ第2節・新潟戦
3     43回     藤田 征也(湘南)     1stステージ第14節・広島戦
4     42回     キム・ボムヨン(山形)1stステージ第3節・川崎戦
5     41回     キム・ボムヨン(山形)1stステージ第9節・横浜FM戦
5     41回     小川慶治朗(神戸)     1stステージ第7節・鹿島戦
7     39回     キム・ボムヨン(山形)1stステージ第16節・広島戦

※8位タイ:38回/小川、高山薫(湘南)が計2回、
 キム・ボムヨン、工藤浩平(松本)、山本康裕(新潟)が1回ずつマーク。

【次ページ】 新潟では、キックが武器の選手も走る必要が。

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