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「みんな(原晋)監督のことも信用できなくなって…」16年前の箱根駅伝…青学大“33年ぶりの復活出場”のウラにあった「チーム崩壊の危機」
posted2025/01/13 11:02

2009年の箱根駅伝に33年ぶりの復活出場を決めた青学大。いまでは常勝軍団となった同大だが、その黎明期にはさまざまな危機もあったという
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph by
(L)AFLO、(R)Sankei Shimbun
まるで優勝したかのようなゴールシーンだった。2009年の箱根駅伝。33年ぶりに出場した青山学院大学のアンカー宇野純也は、フィニッシュテープの向こう側に待つ仲間の姿を認めると、誇らしげに10人の汗が染み込んだ襷を握りしめた。
「都心に向かって走っていくので、どんどん応援も増えてくるんです。他の駅伝とは比べものにならないぐらい沿道の人がすごくて、気持ちよく走れました」
走者が笑顔なら、アンカーを待つチームメイトも笑顔。宇野は両手を高々と突き上げてテープを切った。
22位のゴールでも…「気分は優勝でした」
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この大会は23チーム参加で青学大は22位。途中棄権の城西大学を除くと完走チーム中最下位という結果だった。だが、この場面だけを見ると、最下位チームのゴールシーンとはにわかに信じがたいだろう。