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漂う停滞感の原因は「成長の遅さ」。
バラバラなU-22、挽回の一手は?
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/09/26 16:30
リオ五輪予選は、アジア枠が3しかないW杯の比ではない狭き門。手倉森ジャパンは突破できるのか。
個を生かすタイプの選手がカンフル剤に。
思った以上にチームの総力が伸びず停滞している現状では、カンフル剤を打って、チームに刺激を与えることが必要だ。今求められるのは、まとまった感がある選手よりも個を生かせる選手であろう。
たとえば鎌田大地(鳥栖)、前田直輝(松本)らに加え、まだチームに招集されていない関根貴大(浦和)、伊東純也(甲府)はともにスピードと個人技があり、カンフル剤に打ってつけの選手だ。飛び級で堂安律(ガンバ大阪)を招集してもいい。中盤では原川力(京都)や川辺駿(磐田)が試合に出て力をつけてきている。サイドバックでは犬飼智也(清水)や石田崚真(磐田)が非常に攻撃的でスピードがあり、かつ運動量も豊富で面白い。
幸い、10月の鳥栖合宿で手倉森監督はメンバーを多めに招集する意向だという。おそらく、この合宿で戦える選手を選択し、攻撃の組合せを試すのであろう。果たして主力組に割って入ってくる選手がどのくらいいるか。救世主となれるような選手が出てくるのか。鳥栖合宿は手倉森監督の修正力を含めた手腕が問われることになり、チームにとって大きなポイントになるだろう。