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漂う停滞感の原因は「成長の遅さ」。
バラバラなU-22、挽回の一手は?

posted2015/09/26 16:30

 
漂う停滞感の原因は「成長の遅さ」。バラバラなU-22、挽回の一手は?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

リオ五輪予選は、アジア枠が3しかないW杯の比ではない狭き門。手倉森ジャパンは突破できるのか。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 リオ五輪最終予選まで残り3カ月。

 23日、Jリーグ・U-22選抜は、J3公式戦である町田ゼルビア戦に0-1で敗れた。

 U-22選抜は最終予選に向けて代表強化の一環としてU-22日本代表の主力が集められたが、「これが代表?」とスタンドから野次られるほどまったくいいところがなかった。今はチームを仕上げていく時期にもかかわらず、モタついている状況だ。

「歯痒い」

 チームを指揮した手倉森誠監督も、低調のチームに渋い表情だった。

 今年3月、アジア1次予選を突破し、7月のコスタリカ戦では2-0と快勝。チームのベース作りは順調に進行した。これを土台にJリーグで活躍した選手を取り入れ、競争力を高めていけば、力のあるチームが完成すると思われた。

 ところが8月の関西合宿の京都戦に1-2で敗れ、今回は町田に0-1で敗れて2連敗。チームの完成度を高めるどころか、「攻撃のやり方、組合せ、選手も含めて見直す」と手倉森監督が試合後語ったように、チームの再構築を考えなければならないほどの不出来だった。

「コスタリカ戦を100%とすると、今はその半分ぐらいですね」

 浅野拓磨はそう言って危機感を露わにしたが、それが今のチームの完成度のリアルな数値だろう。

意図が共有されず、戦い方がバラバラ。

 町田戦は正直なところ、チームがバラバラに見えた。象徴的だったのが後半、パワープレーで植田直通が前線に上がった時だ。植田を前線に上げたのであれば普通は彼に向けてロングボールを蹴るプレーを優先すべきだが、なんと植田を無視するようにしばらく地上戦がつづいていたのだ。それは、植田を上げた戦術的な意図を選手が理解できず、チーム全体として意志統一できていなかったということであり、指揮官のメッセージを選手が感じていなかったということである。

 百歩譲って地上戦で最後まで勝負するという覚悟と意識なのであれば、それに徹するべきだ。だが、特に攻撃のスイッチが入るわけでもなく、動きやリズムが良くなるわけでもなかった。もともと性格的に大人しく黙々とプレーする選手が多いが、最終予選3カ月前のチームであれば、プレーする選手が状況を読んで自発的に戦術を変えたり、リズムを変えたりして打開していくことがある程度できていて然るべきだ。しかし、そうした変化はまったく見られなかった。

【次ページ】 J1が2シーズン制になった影響も?

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