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大迫勇也、ドイツ杯1戦目を終えて。
「みんな前に出ると強い相手には……」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph bySports Graphic Number
posted2015/08/11 16:30
「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】8月7日、酷暑の中で行なわれたマインツの練習後に――。
武藤嘉紀「どこまで自分が出来るのか、というのが非常に楽しみ」。
【2】~ドイツ杯1回戦:ケルンvs.メッペン~
大迫勇也「オレまで前に行ってしまうとサッカーにならないから」。
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【3】~ドイツ杯1回戦:ケムニッツvs.ドルトムント~
香川真司、出番なしもトゥヘル新監督のもとで前を向いて。
【4】~ドイツ杯1回戦:コットブスvs.マインツ/武藤嘉紀の初陣(1)~
「自分の動き出しをもっと、見てもらえるようにならないと」
【5】~ドイツ杯1回戦:コットブスvs.マインツ/武藤嘉紀の初陣(2)~
シュミット監督「もう3~4週間は適応に時間がかかると思う」
【6】~ミムラのブンデスリーガ・ここだけの話!~
独断と偏見!? ケルン地元紙の“ユニフォーム格付け”。
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【2】~ドイツ杯1回戦:ケルンvs.メッペン~
大迫勇也「オレまで前に行ってしまうとサッカーにならないから」。
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8月9日、ケルンは4部リーグ所属のメッペンとのアウェーゲームに臨んだ。大迫は4-1-4-1のインサイドハーフの右側のポジションで先発、長澤はベンチ外だった。
1分にセンターバックからDFラインの裏に出したパスを、エリア内左サイドでFWモデストがトラップ。右隅に蹴り込んで、ケルンが幸先よく先制する。
昨シーズンのケルンは堅守速攻型だったが、今シーズンは試合によってはポゼッションをしながらのサッカーにも取り組んでいる。この試合では相手が格下だったこともあり、普段以上にボールを持てる展開に。サイドバックがかなり高いポジションを取り、それにともないサイドのMFもウイングのような位置に。必然的にインサイドハーフは相手のカウンターに備えて、引く位置にとどまらざるをえない状況が続いていた。
大迫は位置をポジションを変えつつも1アシスト。
14分には大迫が機を見て前線に上がり、FWモデストとワンツーを試みたが、モデストからのリターンパスが長すぎて、相手GKにキャッチされてしまった。
前半の大迫はそれ以外の場面ではサイドチェンジを試みたり、ボランチのような仕事に回るシーンも少なくなかった。
そんな中で24分にオロコフスキがエリア内でGKに倒されて、PK。さらに相手GKが退場となった。27分にこのPKをモデストが決めて、2-0とする。
後半からは負傷したオロコフスキに代わってフォクトが入ったことでフォーメーションを4-2-3-1へ変更。大迫は右MFへとポジションを移した。
前半よりも高い位置でプレーすることになった大迫はなかなかシュートまで行けないものの、フィニッシュに絡む回数も増えていった。
58分にはカウンターで中央を持ち運ぶと、右裏のスペースにパス。ヨイッチがこのパスに抜け出してシュートを放つが、左ポストをかすめて、外れた。
それでも78分、右サイドの大迫からのクロスをFWモデストが押し込み、ゴール。モデストのハットトリックで試合の行方は決まった。さらに88分にはツォラーが決め、ケルンが4-0で勝利を飾った。