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大迫勇也、ドイツ杯1戦目を終えて。
「みんな前に出ると強い相手には……」 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2015/08/11 16:30

大迫勇也、ドイツ杯1戦目を終えて。「みんな前に出ると強い相手には……」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

「オレまで前に行ってしまうとサッカーにならない」

――順当に勝てて良かったと?

「そうですね、相手も退場したので」

――個人的なプレーについては?

「個人的には前(のポジション)でしたい想いはありますけど、今は我慢するべきなのか、色々と監督と話もしているので、これからだと思います」

――サイドバックがかなり高いポジションをとるため、インサイドハーフの大迫選手はボランチのような位置に入るシーンも多々ありましたが。

「オレまで前に行ってしまうとサッカーにならないから。ミロシュ(*左のインサイドハーフのヨイッチ)もけっこう前に行っちゃうから。もうちょっと引いてくれると助かるかな」

――彼がたまに引いてくれば、交互に前に出て行けると?

「そうそうそう。ずっと前に行っちゃって、あまり動けるタイプではないから、しょうがないと言えばしょうがないですけどね。今日は相手がアレ(格下)だったからね。それに(監督から)『(みんなが一斉に前に)行くな』とは言われるから。勝っていたし」

「前線に人を残しすぎると、強い相手との試合では、やられるので」

――後半に右MFに入ってからも、大迫選手は無理してゴール前に入るようなことはあまりありませんでした。それは相手がカウンターしかチャンスを作れそうにないということを意識していたのですか?

「ゴール前に4人くらい入っていたからね。みんなが前に行き過ぎているのがあったから。ああいう感じだと、強い相手と試合するときに、やられるから。誰かがバランスを見て、動けるようにしないとダメだと思いました」

――今日の相手との力関係だけを考えたら、バランスなど取らずに前に残っていてもそれほど大きな問題はなさそうですが、今日の試合で見せたようにバランスを取るのは、与えられたポジションで与えられた役割をしっかりこなすことが長期的に見れば大切だと考えたからですか?

「今日は次につながるプレー、サッカーはあまり出来なかったかなとは思いますけど、また相手が変われば自分たちのサッカーも変わると思う。そうなったときにどうなるか考えたらいいなと思います」

――現状では試合に出続けることが大切だと?

「やりながら、もっと、もっと前に絡んでいけるようにすることが大事かなと思います。ただ、1年を通してずっとこのフォーメーションでやるわけじゃないだろうし、たぶん変わることもあると思うから。そうなったときに、いかに自分が点を獲れるかが大事だから。プレシーズンではあまり強い相手と試合をしていないから、まだ、開けてみないと(*リーグが開幕してみないと)わからない。今はやるしかないから。プラスに、プラスに考えてやります!」

この他にも、ドイツ杯で公式戦デビューを果たした武藤嘉紀やマインツのシュミット監督、香川真司へのインタビューも掲載しています。
続きは、メルマガNumber「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」でぜひお読みください。
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