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五輪最終予選へ「軸」は見えた!
リオへ向け新戦力が台頭するU-22。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byKyodo News

posted2015/07/02 11:40

五輪最終予選へ「軸」は見えた!リオへ向け新戦力が台頭するU-22。<Number Web> photograph by Kyodo News

リオ五輪のアジア枠は「3」と、ワールドカップよりも狭き門である。近年はアンダー世代で敗れることが多い日本だが、ここだけは譲るわけにはいかない。

パスを受ける前からビジョンを共有できるように。

 プラス面ばかり挙げてきたが、もちろん課題がないわけではない。

 チームの完成度で言えばまだ60~70%程度ぐらいではないだろうか。コスタリカ戦は新しい選手が多く、練習する時間が少ないこともあり、コンビネーションがまだまだだった。やや持ち過ぎのところがあり、ボールを受けてから「さぁ」というプレーも多く、ダイレクトで繋いで崩していくパターンがほとんど見られなかった。

 浅野も「広島でやっているようにはまだいっていない。1タッチ2タッチだけじゃなく、ダイレクトで崩していければよりチャンスになるんで、そこは今後、こだわっていきたい」と、コンビネーションのブラッシュアップの必要性を語っていた。

 また、コスタリカは最初の10分程度は積極的に前に出てきたが、それ以降はプレスにくるわけでもなく、後半はややダラけてしまっていた。いっそドン引きして、カウンターに徹してくれた方が日本にとっては良い練習になっただろう。中東の高速カウンターにどう対処するのか――。それを経験せず、最終予選に挑むのは監督も選手も不安なところだろう。

軸となる選手は見えてきた、あとは……。

 今回は時期的に余裕があったせいか、MF関根貴大などJリーグの試合に出て結果を出している選手よりも、監督が見てみたい選手を優先させた感がある。コスタリカ戦では、その見極めができたはずだ。今後は、選手たちが言っていたように、クラブで試合に出ていかに個のレベルを上げていけるかに尽きる。

「最終予選まで半年しかないけど、半年でも僕らの世代は成長していける」

 遠藤は、そう言った。

 最終ラボを終え、リオ五輪代表は、これからチームを固めていくことになる。「レギュラーは決めない」と監督は言うが軸の選定は不可欠。ただそれも、このコスタリカ戦で見えてきた。1次予選組、今回結果を出した選手達、海外組の数人がベースになる。あとは、A代表に入るなど監督の予想を超える選手が1人、2人出てくれば最終予選を戦うチームが見えてくるはずだ。

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