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過去の五輪代表には、A代表がいた!
前園、中田、清武の系譜を継ぐ者は?

posted2015/07/02 16:30

 
過去の五輪代表には、A代表がいた!前園、中田、清武の系譜を継ぐ者は?<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

アトランタ五輪最終予選で喜びを爆発させた選手達の中には、前園真聖や城彰二の姿が見える。フル代表での彼らの経験はチームに大きな成長をもたらした。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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Naoya Sanuki

 結果は驚きではない。7月1日に行われたU-22日本代表のテストマッチだ。

 中1日の3連戦に消耗し、格下相手に苦しんだ3月のリオ五輪アジア1次予選に比べれば、攻撃のバリエーションを数多く見せることができた。ボール際の攻防にも激しくクリーンに挑み、ときとしてラフなプレーを見せたコスタリカに怯まなかった。

 そうは言っても、国内のテストマッチである。手倉森誠監督はテストの色彩が強いチームを構成したが、チーム結成から1年半以上の積み重ねがある。3カ月の空白期間にも対応できなければ、リオ五輪出場など覚束ない。「コスタリカはフル代表に絡んでいる選手がいて、今回は来日していない選手もいる。その意味でも、結果に満足するところは一切ないです」と、手倉森監督も話している。

 ユアテックスタジアム仙台で行われた今回の一戦は、来年1月のリオ五輪アジア最終予選へ向けた“ラストマッチ”である。10月に国内で、12月には国内と中東で合宿を行なう予定だが、現時点でテストマッチは組まれていない。

歴代の五輪代表には、フル代表デビュー選手がいた。

 来年1月に控えるアジア最終予選は、16カ国が3つの出場権を争うサバイバルだ。決勝戦に進出するか3位決定戦に勝利しなければならないが、手倉森監督のもとで挑んだ過去2度の国際大会はベスト8に終わっている。

 23歳以下の大会に21歳のチームで臨んだり、対戦相手がオーバーエイジを使ったりといったエクスキューズはあるにせよ、アジアの4強を逃してきた現実は軽視できない。そもそも、U-20ワールドカップの出場を逃している世代である。最終予選突破を予感させる材料は、いまのところ見つけにくいと言わざるを得ない。

 歴代の五輪代表とリオ五輪世代の違いに、フル代表との関わりがある。五輪の出場権を勝ち取ってきたこれまでのチームからは、アジア最終予選を前にフル代表デビューを飾った選手を、少なくとも1人は探し出すことができるのだ。

【次ページ】 前園、小倉、城、中田、中澤という飛び級の系譜。

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