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「この苦戦を突きつめていかないと」
長谷部誠が語ったシンガポール戦。
posted2015/07/01 16:30
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】~W杯アジア2次予選/日本代表vs.シンガポール(1)~
長谷部誠、引いた相手への“縦”の難しさを感じて。
【2】~W杯アジア2次予選/日本代表vs.シンガポール(2)~
大迫勇也「足下、足下となったのが点を獲れなかった原因」
【3】~W杯アジア2次予選/日本代表vs.シンガポール(3)~
酒井宏樹「あそこでしっかり宇佐美に合わせられれば……」。
【4】~'14-'15シーズン、データで見る日本人ブンデスリーガー~
所属クラブでベスト5に入ったデータを一挙公開。
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【1】~W杯アジア2次予選/日本代表vs.シンガポール(1)~
長谷部誠、引いた相手への“縦”の難しさを感じて。
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6月16日、シンガポールとの試合に引き分けた後、多くの選手が言葉少なに記者に語って引き揚げていた。長谷部誠はそんななかで、そわそわとした様子を見せることもなく、質問した記者の目を見て、そちらを向いて話をしていったのが印象的だった。
――今日の試合については?
「相手のサイドのフォワードがしっかり戻って、サイドチェンジできるようなスペースもなかなかなく、真ん中でも、僕らボランチから当てようとすると、かなりしっかり、そこも締めてきていたので。ダイレクトで、ちょっと動かしながらそこに入れたときは、スポっと入るときはありましたけど、時間が経つにつれて、ちょっと自分たちも考える時間が長くなってしまったというか。中盤のところでもうちょっとパスがダイレクトで入っていけばもう少し違ったと思いますけどね」
――どのようなプレーをするか迷ってしまったと?
「相手もすごくスライドが早くて、真ん中を閉じるということをかなりしっかりやっていたので。そこで通るか通らないかという部分では、僕のパスも何回もカットされました。そこの部分では、丁寧に行こうとしすぎた部分ももちろんあった。ただ、もう少し行けたと思いますね」
――シンガポール対策としては何を考えていたのですか?
「今日に関して言えば、相手がこうやって引いてくるというのがわかっていたので、サイドから攻めるという部分があって、あとは、1タッチ、2タッチでそういうシンプルなプレーでスピードを上げていくというか。そういうところは、前半は良かったと思いますけど、なかなか点が入らないと、みんな丁寧に行き過ぎるというか、一人ひとりの考える時間がちょっと長くいってしまったのかなと思います」
――やりたいことをやらせてもらえなかった?
「相手の守備の仕方は確かに良かったと思うんです。ただ、もう少し攻撃のバリエーションが必要だったというか。引かれた相手に対しセンタリングを簡単に入れ過ぎていたり……。もう少し工夫してからいっても良かったのかもしれないし」
――これまでも多くの選手たちはアジア予選を経験してきましたが、それでも今日の試合で苦戦したという点については?
「前回大会も北朝鮮に苦戦したりして。ただ、勝ちきっていた部分はあった中で、今日は勝ちきれなかった。そこの紙一重の差なのか、大きな差なのか。もちろん、運もあると思いますけど、ただ、それを運で片づけずに、自分たちがそこをしっかり突きつめていかないといけないと思います」