オリンピックPRESSBACK NUMBER

新体操・個人でリオ五輪に挑む!
ロシアから逆輸入の「美しい日本人」。 

text by

椎名桂子

椎名桂子Keiko Shiina

PROFILE

photograph byNaoto Akasaka

posted2015/04/29 11:20

新体操・個人でリオ五輪に挑む!ロシアから逆輸入の「美しい日本人」。<Number Web> photograph by Naoto Akasaka

昨年の世界選手権(トルコ)では、個人総合決勝まで進出し、16位にまでくい込んだ早川さくら。今秋の世界選手権(シュツットガルト/9月)での雪辱なるか。

「新体操」と言われても、あまり身近でもない、大会を観たこともない、という人は多いだろう。

 それでも近年では「フェアリージャパンPOLA」と呼ばれる日本代表の団体チームくらいはテレビで見たことがある、五輪にも出ていたよね……という人も増えてきたのではないだろうか。

 しかし、新体操には「個人競技」もあることは、あまり知られていない。

 新体操には昔から立派に「個人競技」がある。もちろん五輪でも毎回個人競技は行なわれている。しかし、日本にとっては「五輪の個人競技」というステージは、2004年アテネ五輪を最後に、遠いものになってしまっているのが現状なのである。

 ひとつの要因として、2005年以降、日本が「団体重視」の強化策をとってきたことがある。結果として日本代表の団体チームである「フェアリージャパンPOLA」は、見事に2008年北京、2012年ロンドンと2大会連続で五輪出場を果たし、ロンドンでは決勝にまで進出するという目覚ましい成果を残すこととなった。

 しかしその一方で、個人の強化は棚上げにされてきた感もあった。毎年、世界選手権には個人選手も出場しているのだが、その強化も所属チーム任せに近い。フェアリージャパンPOLAはワールドカップを転戦して場数を踏み、海外の審判にも名前を売り、ロシアでの指導を受ける機会もある一方で、個人選手はたとえ日本代表の座を勝ち取っても、海外大会への派遣までは難しく、ぶっつけ本番のように世界選手権を迎えることが多かった。そしてそんな状態は、2012年まで続いていた――。

ロンドン五輪後、ついに個人選手もロシア派遣へ!

 状況が一変したのは、ロンドン五輪後のこと。

 個人の特別強化選手として選ばれていた早川さくらと皆川夏穂(共にイオン所属/1997年生まれ)の、ロシアへの派遣が発表されたのである。“新体操大国”ロシアの懐に飛び込み、世界でもトップクラスの指導を受けて世界の舞台への階段を上る……団体では、すでにフェアリージャパンで一定の成果をおさめたその強化策が、ついに個人にも導入されたのだ。

【次ページ】 ジュニア時代から目立っていた皆川と早川。

1 2 3 4 NEXT

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

早川さくら
皆川夏帆
河崎羽珠愛
リオデジャネイロ五輪
オリンピック・パラリンピック

他競技の前後のコラム

ページトップ