フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
五輪史上初、フィギュア団体戦開始!
表彰台への鍵は羽生と浅田のリード。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byYusuke Nakanishi/AFLO
posted2014/02/06 12:00
多くのメディアが待ち受ける空港に、浅田真央はリラックスした表情で到着。最後の五輪、最高の結末を見せて欲しい。
2月6日から、いよいよフィギュアスケート国別団体戦が始まる。
まずは男子とペアのSPから開始。五輪でフィギュアスケートに新しい競技が加わるのは、1976年にアイスダンスが加わって以来、実に38年ぶりのことだ。
昨シーズンから今シーズンのGPシリーズまでの成績で獲得したポイントにより、団体戦に参加するトップ10カ国が選抜された。ポイントの高い順に、カナダ、ロシア、米国、そして日本は4位。イタリア、フランス、中国、ドイツ、ウクライナ、英国の10カ国である。
日本で開催されてきた国別対抗戦との違いとは?
各国それぞれが4種目で競うこの団体戦だが、2009年から日本で春に開催されてきた国別対抗戦とは少々形式が異なる。国別対抗戦では男女シングルが2人ずつ出場していたが、五輪ではSP、フリーともに各1名のみ。
シングルに絶対的な強さを誇る日本にとっては少々不利な条件だ。
団体戦のポイントの数え方。
勝敗の競い方は、各選手が獲得したスコアをそのまま合計していくのではなく、1位10ポイント、2位9ポイント、3位8ポイントというように順位点で総合を競う。
1位の選手が2位とかなりのスコアの点差をつけてトップにたったとしても、順位点では2位と1ポイントしか差がつかない。現在SPの世界歴代トップスコアを持っている羽生結弦をSPに投入する日本チームとしては、多少残念なところではある。
もっともタイブレークになった場合の2番目の条件として、スコアが高い方を優先するという条項が入っているので、(1番目の条件は、より高い順位を獲得した国。ポイントが同じだった場合、2位を2回とった国よりも、1位1回と3位1回となった国が上になる)やはりできるだけ高い点を目指すに越したことはない。