私とDo 特別編BACK NUMBER
<いつ飲む?何飲む?どう飲む?> サプリメントガイド~富士登山編~
text by
林田順子Junko Hayashida
photograph byNanae Suzuki
posted2013/07/31 06:00
順位やタイムを競うものではないけれど、身体への負荷の大きさを考えると登山は立派なスポーツです。それなのにギアを揃えるだけで身体の準備に無頓着な人が多い。
とくに富士山は、肉体的にも精神的にもハードな登山。初めて登るならなおさら、登山に備えてトレーニングを積んでほしいところです。ただ手軽に少しでもパフォーマンスを上げたいという気持ちは分かりますので、サプリメントを活用してみるのもいいでしょう。
身体を動かすガソリンの役割を果たすエネルギー源は、おにぎりやパンで摂れていることが多いのですが、たんぱく質は不足しがち。身体や筋肉の元となる成分なので、不足すると髪の毛がパサパサになったり、筋肉痛や倦怠感の原因になることも。
そうなると身体にいいはずの登山が、登るごとにパフォーマンスが下がり、身体のダメージへとつながってしまうのです。登山を快適にするためにどんな栄養が必要か。そこまで考えられれば登山はもっと楽しくなりますよ。
標高3000mを超えると、どんな人でも高山病のリスクが高まる。深呼吸をしたり、ゆっくり登るのはもちろん、登山前に酸素の働きを補助するヘム鉄のサプリも飲んでおきたい。酸素は炭水化物などの栄養素がエネルギーに変わるために不可欠。
エキストラ・オキシアップ(120粒)¥3,780/江崎グリコ
身体を動かす原動力となるエネルギー源は、小腹が空く前に摂取すること。空腹を我慢すると筋肉に疲れがたまりやすくなるので注意。また汗をかいてナトリウムが不足すると、身体がつったり、熱中症を引き起こす可能性が。登山中は水分とナトリウムをこまめに摂るのが正解だ。
(左)バナナ2本分のエネルギーを補給できる。ワンセコンドCCD〈クリアレモン〉¥200 (右)クエン酸&グルタミン HYPOTONIC DRINK(10袋)¥2,100
山小屋の食事は炭水化物中心のメニューが多く、エネルギー源は摂れても、たんぱく質は不足しがち。一日中歩いたことで、身体は相当酷使されている。身体の材料である、必須アミノ酸を摂って、翌日に備えよう。
おいしいアミノ酸 必須アミノ酸スティックパウダー〈レモンスカッシュ風味〉(10本)¥1,890