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ゴタゴタ続きのレッズを救えるか?
梅崎司が想う、いま選手がすべきこと。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byNIKKAN SPORTS/AFLO
posted2011/10/27 10:31
腰痛、右膝前十字じん帯損傷、右膝半月板損傷……度重なる怪我に泣かされてきた梅崎だが、レッズの救世主となるか?
堀新監督の戦術は「すごく理解しやすかった」。
新監督に就任した堀は、湘南時代にコーチの経験はあるものの、トップチームの指揮官の経験はなく、残留争いを戦う監督としては、キャリアがなさ過ぎるという声もあった。だが、梅崎ら浦和の若手選手には、むしろプラスに作用したという。
「最初、システムを4-4-2から4-1-4-1にするって言った時、意志疎通する余裕も浸透させる時間もないし、できんのかなって思っていたんです。それでもやれたっていうのは、監督が日本人なので戦術がすごく理解しやすかったというのはあるでしょうね。
堀さんのサッカーは基本的に繋いでいくサッカー、ムービングサッカーなんですよ。それに慣れている選手がレッズに多かったのも大きいです。ユース上がりの直輝(山田)や元気もそうだし、僕と陽介(柏木)もU-20代表の頃から、そういうサッカーをしてきたんで。だから、僕自身は楽しくプレー出来ました。
もちろん、すべてがうまくいったわけではないですよ。リードしてから、もっとボールを回したり、幅広くピッチを使って相手を走らせたりできれば、もっとラクに戦えたと思うし、カウンターから追加点も取れたと思う。その辺の戦い方が、これからの課題かなって思います」
システムに手応えを感じたからこそ見えた細かい課題。
細かい課題が見えたということは、このシステムに多少なりとも手応えを感じたのだろう。また、このマリノス戦の勝利によってJ1残留の可能性をかなり高めたのは間違いない。単純に、甲府を抜いて15位に上がったこともあるが、マリノス戦には、J1残留を実現するために重要なポイントがいくつか含まれていた。
まずマリノス戦は、今季初の逆転勝ちだったということだ。
それまでは、先制されると気弱なムードが漂い、そのまま終わっていた。だが、マリノス戦は「根気強く攻撃し、全員で必死に守った」という梅崎の言葉通り、選手が気持ちを込めて懸命に走り、必死に戦った。後半、足がつってしまう選手が続出したが、それほどの頑張りが逆転勝ちに繋がったといえる。こういう戦い方をすれば勝てるということを学び、その自信を深めたのは非常に大きい。今までのように先制されても意気消沈したり、慌てたりせず、落ち着いて戦えるはずだ。
もうひとつは、チームに一体感が感じられたことだ。
梅崎は、ゴールを決めた時にベンチに駆け寄って全員で喜びを共有した。そのシーンは、2010年南アフリカ・ワールドカップで本田圭佑や遠藤保仁がゴールを決めた時、ベンチに走って行き、サブメンバーと一緒に喜んだのと同じ光景だった。