自転車ツーキニストのTOKYOルート24BACK NUMBER
お花見シーズン直前ボタリング。
ブームの「墓マイラー」をやってみた。
text by
疋田智Satoshi Hikita
photograph bySatoshi Hikita
posted2011/02/26 08:00
六本木ヒルズ!
いやー、言わずもがなのデカいビル群だ。
中でも一番デカいのが、例の「森タワー」。あれができあがる頃、私は見るたびに思っていた。このビルをビールのジョッキのようなものに見立てたなら、周辺の小さなビルなんて、何十個も中に入っちゃうなって。
高いも高いが、太いも太い。つまりはデカい。
で、その52階と屋上には一般向けの展望台がある。登ってみると誰もが、ある不思議なことを実感するはずだ。
六本木ヒルズに登って常に気づくこと。
それは、本来、六本木ヒルズよりも高いはずの東京タワーまでもが、自分の眼下にあるように感じることだ。まるで玩具である。もっと遠くのスカイツリーはもっと完全なる玩具。
東京ミッドタウン(ご近所のこれまたデカいビル)も、新宿のビル群も、湾岸のビル群も、何もかもが自分よりも小さく見える。
ふーむ、これがいわゆるひとつの「六本木ヒルズ効果」なんじゃろか。つまり、このビルの中にいると、いつの間にか「自分が一番デカい! すなわちエラい!(?)」という気分になってしまうという。
そういう心持ちになりながら、なにエモンも、なにファンドも、あの○○も、あの××も、みんなヤンチャをしてきたのかなぁと思う。ま、人によってはヤンチャどころではすまないわけで、いやまあ罪なビルディングなのである。
と、それはそれで置いといて、このビルに登って気づくもうひとつが、月並みながら「上空から見ると東京は美しい」という事実だ。
高層ビルと低層ビルとのコントラスト、そして、意外なほどに多い緑地が、その美しさを際立たせている。
静かなブーム? 「墓マイラー」に挑戦。
で、あれ、そういえば……、と思うのが、その緑地のジャンルだろう。大まかに分けて2種類ある。
ジャンル1は、皇室系である。皇居は当然。赤坂御所も当然。そして、新宿御苑、浜離宮、などは準当然となろう。上野公園にしたって元はといえば恩賜の公園、つまりは皇室系だ。代々木公園だけは若干遠いけれど(元は東京オリンピックの選手村)、さらに大本をたどれば、明治神宮の森。これもすなわち皇室筋といえる。東京の緑地、かくも皇室系だらけなのだ。
では、ジャンル2は何か。
これが墓地なのである。都心には結構、墓地がある。一つには江戸時代以前からのお寺さんが多いということもあるが、都営の大規模霊園も意外に多い。特に六本木ヒルズの眼下に広がる青山霊園は、ちょっと驚くほど広く、墓地と聞かなければ、何の大公園かと思う。
と、前置きが長くなった。
今回は、その墓地を巡ってみようというのである。
昨今一部で静かなブームの「墓マイラー」を自転車に取り入れてみようというのだ。いやもうミーハー。流行りと見ればすぐに飛びつくのが、テレビ屋の習性なのだ。