アラフォー男のダイエット奮闘記BACK NUMBER
歩数計活用の極意は“朝活”にアリ。
1日1万歩も意外と簡単に達成できる!?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byTadashi Hosoda
posted2011/02/22 06:00
スーツの胸ポケットに入れてもなんら違和感の無い最新型の歩数計。歩数や距離だけではなく消費カロリー、脂肪燃焼量、しっかり歩数、しっかり歩行時間……と、恐ろしいほど多面的なデータを収集してくれる
フフフ。実は最近、私の体重が安定してきている。
朝の計量では(って書くとボクサー気分ですな)、67kg台が普通、うまくすれば66kg台をマークすることが増えてきた。目標は、大学時代の体重プラス5kgだから65kg台。これは理想体重だが、「理想への挑戦権」を得た気分になっている。
怠惰な年末を過ごし、68、69kg台が当たり前になっていたひと月前を思えば夢のような話である。最近は痩せた体を意識できるようにもなり、寒い日は股引き(いまはスパッツというのかね?)をはいて、その上からジーンズをはいても楽勝になったぜ!
実は体重が安定したのには、理由がある。
このところ、1日1万歩を目標に歩くようになったのだ。その目標を後押ししてくれているのが最新型の歩数計というわけだ。
イマドキの歩数計はなんだか昔とゼンゼン違うぞ!
これまで歩数計を持ったことは一度しかなかった。
子どものゲームで、歩けば歩くほどペットが育つというものだった。でも、それもすぐに飽きてしまい、持ち歩かなくなっていた。
しかしイマドキの歩数計にはびっくりした。ベルトに固定する必要はないし、ポケットやかばんに入れておけば勝手にカウントしてくれるのだ。「あ、忘れた!」と思ったら、トートバッグの中に入っていて「フフフ」と思ったことは一度や二度ではない。
歩数計をつけている、という感覚がないのがとにかくイイ。
USB接続するまでもなく通信トレイ(PCにつながっている小さなお皿みたいなもの)にカチャンと置くだけで「ウェルネスリンク」に勝手に接続してデータを管理してくれる。で、この歩数計には微妙にゲーム性もあって、単に歩数だけではなく、とにかく様々な楽しい数値が記録・分析されて出てくるのだ。
・しっかり歩行時間(10分以上の連続歩行時間)
・歩行距離
・消費カロリー
・脂肪燃焼量
これはほんの一部のデータ。さらに各数値の関係を統合分析しアドバイスをくれる機能として「定期レポート」や「データナビ」に「マイグラフ」と……とにかく様々な角度からサポートしてくれる機能まである。自宅にいながらにしてスポーツジムにいるようなものである。「みんなでイベント」というユーザー同士で達成度を競いあったりするコミュニケーションの場まであるのだ。
しばらく利用していると、個人的なデータの中でも特に重要なのは、「しっかり歩行時間」だと分かってきた。「今日は歩いたぜ」と思っていても、その時間が細切れだといまひとつ脂肪の燃焼に結びつかないのだ。脂肪燃焼を念頭に置くと、10分以上連続して歩くことを自然と意識するようになってくる。
たとえばこの前、渋谷で仕事が終わり、次に半蔵門で芝居を見る予定があったのだが、時間の空きが1時間半もできた。昔だったら、カフェに入って仕事の整理……というところだが、いまは歩けるところまで歩くようになった。しかも歩きながらだと、いろいろなアイディアも浮かんでくるし、一石二鳥ということにまで気がついた。
いやはや、この歩数計は生活をガラリと変えてくれる。
1日1万歩への鍵は「朝活」だ!
「しっかり歩行」を心がけ、そして1日1万歩を目標にする。
これを続けていると、食事やお酒の量を気にせずとも体重が増えるリスクはずいぶんと減らせることに気づいた。
ただし、1万歩を達成するためにはコツがあると、最近になって気づいた。
たとえば午前中、原稿の〆切があって家にこもって仕事をしていたとする。ああ、このままじゃ今日は1万歩、歩けないじゃないか……と思って午後になってから近所の本屋さんまで散歩に行ったりする。そうして1日が終わり、風呂上りに歩数計を見て愕然としてしまう。
午後から活動しても、だいたい1日に達成できるのは5千歩止まりなのだ。
思い当たる節はある。
散歩は近所を歩くだけだから歩数が稼げないし、そのうち「今日は炊事当番だった」とか「家に帰って明日の取材の支度をしなきゃ」と細々した作業をやりだすと、結果的に4千から7千歩の間で終わってしまうのだ。
じゃあ、どうすればいいか?
答えは……朝に活動することなのだ。
たとえば小学生の子どもと一緒に家を出て散歩をする。朝のうちにある程度、歩数を稼いでおくと目標値に届きやすくなる。それに朝、体を動かすことで仕事にもリズムが出てくることが分かった。
つまり朝のウォーキング、「朝活」が生活の柱になったのである。