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真美子夫人出産で「大谷翔平はのんびりでもいい」が…NHK解説者が注目するドジャース“要注意”ポイント「外野手問題とライバルの猛追」
text by

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph byNanae Suzuki
posted2025/04/20 11:01

真美子夫人の出産で「父親リスト」入りして休場の大谷翔平。小早川氏はまさかの「のんびりやればいい」と言う
エドマンはチームトップの7本塁打をマークするなど、期待に応える活躍を見せています。ただ、パヘスはここまで打率.167(日本時間4月19日終了時点)とやはり調子が上がってきていません。下位打線を構成するマックス・マンシー、キケ・ヘルナンデスといったベテランは、今は不振でも、最終的になんとかする経験を持っていると思いますが、パヘスが現状では穴になっている。
「外野手問題」の対策はあるか
そして、私が期待しているコンフォートも、今のところ打率2割台前半で調子が上がってきていません。そうした現状を見ると、下位打線問題イコール外野手問題と考えてもいいのかなと。おそらくチームも、ここは対策が必要だと考えているのではないでしょうか。
ただ、チームの外野陣を見回しても、ベテランのクリス・テイラーは往年の打撃が衰えている印象ですし、若手のジェームズ・アウトマンも昨季から打撃不振が続いています。今年獲得したキム・ヘソンにも外野の練習をさせているようですが、3Aからなかなか上がってきませんね。韓国での成績からしてもパワーヒッターではないので、MLBではややパワー不足というのが現状なのかもしれません。もしかすると、内野も含めて早い段階でトレード補強ということもあるかもしれないと見ています。
大谷翔平の調子は?
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さて、そういう中で当然、大谷ら上位打線にかかる期待はより大きいわけですが、大谷自身の調子は、まだまだこれからといったところでしょう。得意の6月のようにホームランを量産するという態勢にはもう少し、と見えます。
データ上でも打球速度が彼にしてはあまり出ていないようですし、ちょっと飛距離が出ていない感じもありますね。そこは本人の感触としてもあるのでは、と考えていて、自分のなかで「行ったかな」と思う当たりがフェンスを越えない、というような表情が見える打席がある気がします。