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4月のドジャース「実は7、8、9番が打率1割台」NHK解説者・小早川毅彦が見破った“課題”とは? 「下位打線問題は大谷翔平問題でもあります」

posted2025/04/20 11:00

 
4月のドジャース「実は7、8、9番が打率1割台」NHK解説者・小早川毅彦が見破った“課題”とは? 「下位打線問題は大谷翔平問題でもあります」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

4月に入って多少もたつくドジャース。マンシー(左)、キケ・ヘルナンデス(右)ら下位打線の数字が上がってきていないが

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小早川毅彦

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa

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Nanae Suzuki

東京シリーズから開幕8連勝と絶好のスタートを切った、大谷翔平を擁するドジャース。だが4月に入ってややもたつき、21試合消化時点で15勝6敗の地区2位につけている。ここまでの戦いぶりに見えた課題を、メジャーリーグに精通する解説者・小早川毅彦氏に聞いた。〈全2回の1回目/つづきを読む

 開幕8連勝のあと、ドジャースは3カード負け越しが続きました。4月16日時点で、久しぶりにカードをスイープの3連勝しましたが、相手は地区最下位のロッキーズ。しかも、16日のゲームも大量リードからあわや追いつかれそうになるなど、ちょっとバタバタした試合運びでした。全体に、チーム状態が悪いわけではありませんが、いくつか課題は見えてきたのかな、という気がします。

 現状でひとつ目立つのが、下位打線の不振だと言われているようですね。7、8、9番に入ることの多いバッターの成績を見てみましょう(日本時間4月19日終了時点)。

 マックス・マンシー .197 0本塁打 25三振

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 アンディ・パヘス .167 2本塁打 21三振

 キケ・ヘルナンデス .122 4本塁打 17三振

 ミゲル・ロハス .161 0本塁打 3三振

打率1割台のマンシーらの状態は?

 大谷、ムーキー・ベッツ、ケガから復帰したフレディ・フリーマンの「MVPトリオ」とテオスカー・ヘルナンデスの上位打線がまずまずなのと比較して、軒並み打率1割台というのはかなり見劣りします。

 特に、30本塁打を4度記録している左のスラッガーのマンシーはチーム最多の三振を喫していますし、話題の「魚雷バット」を使ってみたりやめたりもあって、不振が騒がれているようです。ただ、私の見るところではスイング自体は強く振れています。

 毎年レギュラーだった選手ですから、出足はこんなこともあるかな、というぐらいの感覚ですね。どちらかといえば気持ちの問題かもしれません。

【次ページ】 「下位打線問題」は「大谷問題」!?

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