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真美子夫人出産で「大谷翔平はのんびりでもいい」が…NHK解説者が注目するドジャース“要注意”ポイント「外野手問題とライバルの猛追」
posted2025/04/20 11:01

真美子夫人の出産で「父親リスト」入りして休場の大谷翔平。小早川氏はまさかの「のんびりやればいい」と言う
text by

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph by
Nanae Suzuki
東京シリーズから開幕8連勝と絶好のスタートを切った、大谷翔平を擁するドジャース。だが4月に入ってカード負け越しが続き、21試合消化時点で15勝6敗の地区2位につけている。ここまでの戦いぶりに見えた課題を、メジャーリーグに精通する解説者・小早川毅彦氏に聞いた。〈全2回の2回目/はじめから読む〉
ドジャースの下位打線が軒並み打率1割台の不振だという「下位打線問題」。言い換えるとこれは「大谷問題」でもあるんです。
つまり大谷翔平の前にランナーがたまらないので、彼の打点が増えない。ファンからしてもフラストレーションが溜まりますよね。だから余計に、下位打線にスポットライトが当たってしまう。
下位打線問題の解決法は?
これを解決するにはどうしたらいいのか。答えは簡単です。打順を変更すればいいんです。好調のトミー・エドマンを1番に入れるとか、出塁率が高いキャッチャーのウィル・スミスを2番に入れるとかして、大谷を3番なりのクリーンナップに配置する。そういう打順にして、大谷にチャンスで回るようにすれば、この問題は目立たなくなると思います。
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むしろ私がこの「下位打線問題」から感じたのは、開幕前から気になっていたある課題でした。ひと言で言ってしまえば「外野手問題」です。昨シーズン、ドジャースの外野陣のレギュラーは実質テオスカー・ヘルナンデスしか固定できていませんでした。そこで今季は30発打った実績もあるマイケル・コンフォートを獲得しました。
私はこのコンフォートがレフトに固定されることと、内外野を守れるエドマンが活躍することが重要とみて、このふたりをキーマンと考えていました。そして、若い外野手のアンディ・パヘスがどれくらい好不調の波を抑えられるか。