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真美子夫人出産で「大谷翔平はのんびりでもいい」が…NHK解説者が注目するドジャース“要注意”ポイント「外野手問題とライバルの猛追」
text by

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph byNanae Suzuki
posted2025/04/20 11:01

真美子夫人の出産で「父親リスト」入りして休場の大谷翔平。小早川氏はまさかの「のんびりやればいい」と言う
現実問題として、今(日本時間4月19日終了時点)ドジャースは地区2位で、独走していた昨シーズンとはちょっと状況が違います。パドレスが開幕から本拠地11連勝して首位を走っていますが、私は3位につけているジャイアンツに注目していますね。この数年は地区3位、4位、4位とおとなしい成績でしたが、今シーズンはひと味違います。
ドジャース永遠のライバルが好調
まずは、イ・ジョンフの活躍です。昨年「韓国のイチロー」として鳴り物入りでメジャーにやってきましたが、ケガで実力を発揮できず、不本意なシーズンになってしまいました。ただ、今季私はキャンプから取材していて、必ずブレイクすると予想していました。案の定といいますか、ここまで3割3分を超える打率で打線を引っ張っています。
そしてなんといっても、アストロズからジャスティン・バーランダー投手がやってきました。通算260勝以上のスーパーピッチャーです。42歳ですから、さすがに往年の圧倒的なピッチングはできませんが、やはりローテーションに彼の名前があると存在感は大きい。ローガン・ウェッブというタフな投手がいて、サイ・ヤング賞左腕のロビー・レイも復活し、先発陣は相当強力です。
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ドジャースとジャイアンツは、それぞれがニューヨークのブルックリンとマンハッタンにいた19世紀からの永遠のライバルです。昨シーズンはパドレスが「Beat L.A.」とドジャースをライバル視して盛り上がりましたが、やはりジャイアンツが好調でドジャースと競り合えば、アメリカン・リーグのヤンキース対レッドソックスにも匹敵するライバル関係ですから、いっそう見所が増えると思います。
ドジャースを贔屓する日本のファンからするとやきもきするかもしれませんが、夏に向けて三つ巴の戦いがいよいよ盛り上がっていくと思いますので、激しいペナントレースに期待したいですね。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

